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室町期農村の急所訓練(第1話)
2010.06.17
室町期農村の急所訓練(第1話)
ここは、室町時代の山奥の寒村。
守護大名もこんな田舎には興味がないのか、公の仕事は地頭が取り仕切っている。
とは言っても、その地頭も室町幕府内ではそれなりの地位にいるらしく
京に屋敷を構えて、常駐している。
なので、ここは年貢米さえ納めれば、百姓の自治が保障されているような村である。
しかし、最近では、国内で守護大名の家督をめぐって戦が頻発しているという話も
村人の耳に入っている。
こんな山奥の村は滅多に戦などに巻き込まれないが、国内での治安の乱れは
山賊・盗賊の増加へと、つながってくる。
そこで、この村では自警団が組織されている。
自警団に入るのは男ばかりではない。
人口の少ない、この村では普通に女も子供の時から武術の訓練を受け
自警団に加わっている。
年齢層別に訓練の場所は別れており、
まだ若い連中は森川神社のけいこ場で訓練をしている。
もちろん、男女合同の訓練である。
「おはよう!」
「あ、おはよう」
元気良く話し掛けてきたのは、一ノ瀬雪で
それに答えるのは、村の若い衆の中でも特に大柄な中嶋佐吉である。
お雪は名前の通り、美しい白い肌の持ち主であるが、
美しいのみならず、同年代の若者の中では最も強い。
もちろん、個々の運動能力で勝負すれば、中嶋佐吉などに敵うはずもないが、
この村での訓練は常に実戦を意識している。
お雪は長く白い美しい足を生かした金蹴りで、村の男を相手に勝ち続けているのである。
金玉を蹴られてうずくまる同い年くらいの男の子を見るたびに
お雪は『女に生まれて良かった』と心から思う。
この神社で訓練をするのは、男5人と女2人で計7名である。
ただし、現在、戸川月は遠方に奉公に出ているため、
実質上、女はお雪、1人だけである。
なお、中嶋佐吉は村で1番大柄な若者と言われているが、それはこの7人の中で
1番大柄という意味であって、少し離れたここよりも大きな村へ行くと
佐吉などよりも、ずっと大きな男が何人もいる。
同じように、村で1番木刀が強いと言われている豊橋彦三郎、
村で1番相撲が強いと言われている田島平助、
村で1番の力持ちと言われている木下権兵衛、
村で1番辛抱強い兼山与平などがいる。
また、前述した通り、いくらこれらの男たちが強いと言っても
男の急所を攻撃してくる、お雪の前には無力であった。
大きな村に住んでいる屈強な若い男でも、お雪の急所攻撃には敵わないであろう。
今日も、ここのけいこ場に集まった男たちはこれから受ける地獄の苦しみを知りながら
ここまでやってきたのである。
ここは、室町時代の山奥の寒村。
守護大名もこんな田舎には興味がないのか、公の仕事は地頭が取り仕切っている。
とは言っても、その地頭も室町幕府内ではそれなりの地位にいるらしく
京に屋敷を構えて、常駐している。
なので、ここは年貢米さえ納めれば、百姓の自治が保障されているような村である。
しかし、最近では、国内で守護大名の家督をめぐって戦が頻発しているという話も
村人の耳に入っている。
こんな山奥の村は滅多に戦などに巻き込まれないが、国内での治安の乱れは
山賊・盗賊の増加へと、つながってくる。
そこで、この村では自警団が組織されている。
自警団に入るのは男ばかりではない。
人口の少ない、この村では普通に女も子供の時から武術の訓練を受け
自警団に加わっている。
年齢層別に訓練の場所は別れており、
まだ若い連中は森川神社のけいこ場で訓練をしている。
もちろん、男女合同の訓練である。
「おはよう!」
「あ、おはよう」
元気良く話し掛けてきたのは、一ノ瀬雪で
それに答えるのは、村の若い衆の中でも特に大柄な中嶋佐吉である。
お雪は名前の通り、美しい白い肌の持ち主であるが、
美しいのみならず、同年代の若者の中では最も強い。
もちろん、個々の運動能力で勝負すれば、中嶋佐吉などに敵うはずもないが、
この村での訓練は常に実戦を意識している。
お雪は長く白い美しい足を生かした金蹴りで、村の男を相手に勝ち続けているのである。
金玉を蹴られてうずくまる同い年くらいの男の子を見るたびに
お雪は『女に生まれて良かった』と心から思う。
この神社で訓練をするのは、男5人と女2人で計7名である。
ただし、現在、戸川月は遠方に奉公に出ているため、
実質上、女はお雪、1人だけである。
なお、中嶋佐吉は村で1番大柄な若者と言われているが、それはこの7人の中で
1番大柄という意味であって、少し離れたここよりも大きな村へ行くと
佐吉などよりも、ずっと大きな男が何人もいる。
同じように、村で1番木刀が強いと言われている豊橋彦三郎、
村で1番相撲が強いと言われている田島平助、
村で1番の力持ちと言われている木下権兵衛、
村で1番辛抱強い兼山与平などがいる。
また、前述した通り、いくらこれらの男たちが強いと言っても
男の急所を攻撃してくる、お雪の前には無力であった。
大きな村に住んでいる屈強な若い男でも、お雪の急所攻撃には敵わないであろう。
今日も、ここのけいこ場に集まった男たちはこれから受ける地獄の苦しみを知りながら
ここまでやってきたのである。
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室町期農村の急所訓練(第2話)
2010.06.17
室町期農村の急所訓練(第2話)
室町時代なので、柔道などと言う物もない。
ただ、盗賊・山賊が襲ってきた時に撃退できればいいのである。
武士であっても戦況が不利だと悟ると、すぐに退却していたこの時代、
庶民においては卑怯という概念すら、ほとんどない。
勝つためなら、何でもして良いのである。
お雪が男の急所を狙うことに全くちゅうちょしていないのも
こんな時代背景が関係しているのかも知れない。
お雪は佐吉と対峙していた。
男はふんどしのみで、女は下はふんどしで上は普段着である。
どう見ても、体型では圧倒的に佐吉が勝っているのが、佐吉は及び腰である。
日頃、お雪から強烈な金蹴りを何発も食らっているので
必要以上に恐怖を感じても仕方がない。
お雪は何度か、蹴ったが、佐吉は金玉を蹴られないように
手や足で必死に守っている。
しかし、それも2分程のことであった。
お雪が顔面や喉仏などに攻撃を分散させてきたので、
それに対応するため、佐吉の股間が無防備になる瞬間が出てくる。
お雪はこの瞬間を見逃さなかった。
お雪の白く長い足が、佐吉の足と足の間に見事に入る。
お雪は足に吸い込まれるような柔らかい感触を覚えた。
佐吉に激痛が走った。
「ぐっ!」
佐吉は苦痛の声を挙げながら、そのままうずくまった。
佐吉ほどの大きな男であっても、金玉から来る苦痛には
全く対処のしようがない。
普段、農作業で鍛えているたくましい身体など
何の役にも立たない。
ただ、金玉の痛みが通り過ぎるのを待つしかない。
そんな佐吉の苦境をお雪は楽しそうに見ていた。
「はは、やっぱり、佐吉もここだけは弱いんだね」などと茶化した。
佐吉はお雪のかわいらしい声のする方向を見つめる。
そこでは、お雪がすっきりした股間を見せつけるようにして立っている。
金玉の痛みは女の子は一生経験することのない、男の痛みなのである。
佐吉は金玉から来る地獄の痛みから解放されるまで一刻近く掛かった。
室町時代なので、柔道などと言う物もない。
ただ、盗賊・山賊が襲ってきた時に撃退できればいいのである。
武士であっても戦況が不利だと悟ると、すぐに退却していたこの時代、
庶民においては卑怯という概念すら、ほとんどない。
勝つためなら、何でもして良いのである。
お雪が男の急所を狙うことに全くちゅうちょしていないのも
こんな時代背景が関係しているのかも知れない。
お雪は佐吉と対峙していた。
男はふんどしのみで、女は下はふんどしで上は普段着である。
どう見ても、体型では圧倒的に佐吉が勝っているのが、佐吉は及び腰である。
日頃、お雪から強烈な金蹴りを何発も食らっているので
必要以上に恐怖を感じても仕方がない。
お雪は何度か、蹴ったが、佐吉は金玉を蹴られないように
手や足で必死に守っている。
しかし、それも2分程のことであった。
お雪が顔面や喉仏などに攻撃を分散させてきたので、
それに対応するため、佐吉の股間が無防備になる瞬間が出てくる。
お雪はこの瞬間を見逃さなかった。
お雪の白く長い足が、佐吉の足と足の間に見事に入る。
お雪は足に吸い込まれるような柔らかい感触を覚えた。
佐吉に激痛が走った。
「ぐっ!」
佐吉は苦痛の声を挙げながら、そのままうずくまった。
佐吉ほどの大きな男であっても、金玉から来る苦痛には
全く対処のしようがない。
普段、農作業で鍛えているたくましい身体など
何の役にも立たない。
ただ、金玉の痛みが通り過ぎるのを待つしかない。
そんな佐吉の苦境をお雪は楽しそうに見ていた。
「はは、やっぱり、佐吉もここだけは弱いんだね」などと茶化した。
佐吉はお雪のかわいらしい声のする方向を見つめる。
そこでは、お雪がすっきりした股間を見せつけるようにして立っている。
金玉の痛みは女の子は一生経験することのない、男の痛みなのである。
佐吉は金玉から来る地獄の痛みから解放されるまで一刻近く掛かった。
室町期農村の急所訓練(第3話)
2010.06.22
室町期農村の急所訓練(第3話)
佐吉はお雪に1発金蹴りをされただけで、動くことすらできず、
ただうずくまるしかなった。
その様子を見ていて、他の男たちまで、まるで自分が蹴られたような表情になっていた。
「次は平助の番ね」
お雪の次の相手は、村で1番相撲が強いと言われる平助だった。
佐吉ほどではないが、大きながっちりした体つきで
秋に地頭の許へ年貢を納めに行く時など、1度に2俵の米を楽々と運んでいるほどである。
外見上はどうみても、平助が勝っている。
一方、平助の前では、お雪などは華奢な体付きだ。
平助は男で、お雪は女なので、体付きで平助が勝っているのは当然である。
しかし、そんな平助にも、弱点はある。
あるいは男ゆえの弱点と言った方が正確かも知れない。
さらに平助の金玉は他の4人の男たちよりも明らかに大きかった。
それはふんどし越しでもよくわかる。
お雪は平助の股間のふくらみを見て、微笑んだ。
平助はお雪と対峙した。
『今度こそは負けないぞ!』という強い意気込みを持っていた。
今までお雪の全勝記録が続いているが、
体格・体力・瞬発力では明らかに平助の方が勝っているのであるから
当然と言えば、当然である。
試合が始まった。
平助は得意の相撲の技を生かした攻撃方法で、お雪に迫ってくる。
しかし、お雪は難なく、それをかわす。
それに、ここは相撲の土俵のような狭い場所ではなく、
神社の広いけいこ場なのである。
お雪は柔軟な身体を生かして巧みに平助の攻撃をかわしていった。
「平助、頑張れ!」
周りからはそんな応援の声も掛かる。
ようやく、得意技のつっぱりを命中させられる距離まで近づいた。
そして、平助の手がお雪に触れ、つっぱりが1発命中し、
お雪の体勢が崩れた。
平助は勝ったと思った。
得意のつっぱりが命中すれば、あとは数回これを繰り返すだけである。
華奢な身体のお雪には耐えるすべもない。
しかし、その瞬間、お雪は平助の足と足の間に蹴りを入れた。
もちろん、そこには大切な男の急所がぶら下がっている。
しかも、平助の場合、金玉が大きい上に、ふんどしをぴっちり巻いてあるため、
金玉の逃げ場所がなく、お雪の金蹴りをまともに受けることになった。
一瞬で平助は戦闘不能になり、その場に前屈みでうずくまった。
その様子をお雪は楽しそうに見つめて
「私も、ここにつっぱりしちゃおうかな?」と言って
後ろから平助の股間のふくらみに目がけて、平手打ちをした。
「ぎゃ~!」
けいこ場の平助の悲鳴が響いた。
金蹴りされた上に、金玉を平手打ちされ、
平助は佐吉以上の地獄の苦しみを味わうことになった。
顔面につっぱりを連打される痛みの比ではない。
以前、平助は隣の大きな村との相撲の試合で、平助自身よりもずっと身体が大きく
京へ武家奉公に出たこともあるという男と試合をし、
何十発も顔面につっぱりを受けたことがあるが、
今、お雪から受けた1発の金玉への平手打ちの方が数倍激痛である。
平助は金玉から来る地獄の苦しみと闘いながら
ただ痛みが去るのを待つしかなかった。
佐吉はお雪に1発金蹴りをされただけで、動くことすらできず、
ただうずくまるしかなった。
その様子を見ていて、他の男たちまで、まるで自分が蹴られたような表情になっていた。
「次は平助の番ね」
お雪の次の相手は、村で1番相撲が強いと言われる平助だった。
佐吉ほどではないが、大きながっちりした体つきで
秋に地頭の許へ年貢を納めに行く時など、1度に2俵の米を楽々と運んでいるほどである。
外見上はどうみても、平助が勝っている。
一方、平助の前では、お雪などは華奢な体付きだ。
平助は男で、お雪は女なので、体付きで平助が勝っているのは当然である。
しかし、そんな平助にも、弱点はある。
あるいは男ゆえの弱点と言った方が正確かも知れない。
さらに平助の金玉は他の4人の男たちよりも明らかに大きかった。
それはふんどし越しでもよくわかる。
お雪は平助の股間のふくらみを見て、微笑んだ。
平助はお雪と対峙した。
『今度こそは負けないぞ!』という強い意気込みを持っていた。
今までお雪の全勝記録が続いているが、
体格・体力・瞬発力では明らかに平助の方が勝っているのであるから
当然と言えば、当然である。
試合が始まった。
平助は得意の相撲の技を生かした攻撃方法で、お雪に迫ってくる。
しかし、お雪は難なく、それをかわす。
それに、ここは相撲の土俵のような狭い場所ではなく、
神社の広いけいこ場なのである。
お雪は柔軟な身体を生かして巧みに平助の攻撃をかわしていった。
「平助、頑張れ!」
周りからはそんな応援の声も掛かる。
ようやく、得意技のつっぱりを命中させられる距離まで近づいた。
そして、平助の手がお雪に触れ、つっぱりが1発命中し、
お雪の体勢が崩れた。
平助は勝ったと思った。
得意のつっぱりが命中すれば、あとは数回これを繰り返すだけである。
華奢な身体のお雪には耐えるすべもない。
しかし、その瞬間、お雪は平助の足と足の間に蹴りを入れた。
もちろん、そこには大切な男の急所がぶら下がっている。
しかも、平助の場合、金玉が大きい上に、ふんどしをぴっちり巻いてあるため、
金玉の逃げ場所がなく、お雪の金蹴りをまともに受けることになった。
一瞬で平助は戦闘不能になり、その場に前屈みでうずくまった。
その様子をお雪は楽しそうに見つめて
「私も、ここにつっぱりしちゃおうかな?」と言って
後ろから平助の股間のふくらみに目がけて、平手打ちをした。
「ぎゃ~!」
けいこ場の平助の悲鳴が響いた。
金蹴りされた上に、金玉を平手打ちされ、
平助は佐吉以上の地獄の苦しみを味わうことになった。
顔面につっぱりを連打される痛みの比ではない。
以前、平助は隣の大きな村との相撲の試合で、平助自身よりもずっと身体が大きく
京へ武家奉公に出たこともあるという男と試合をし、
何十発も顔面につっぱりを受けたことがあるが、
今、お雪から受けた1発の金玉への平手打ちの方が数倍激痛である。
平助は金玉から来る地獄の苦しみと闘いながら
ただ痛みが去るのを待つしかなかった。
室町期農村の急所訓練(第4話)
2010.06.22
室町期農村の急所訓練(第4話)
お雪は彦三郎と対峙していた。
先ほどとは違い、2人とも簡単ではあったが、武具を身につけている。
彦三郎は村で1番木刀の試合が強いと言われている。
実際、彼の兄は京の都に出て、とある守護大名に家禄をもらい、
武家奉公を許されている。
近い将来、彦三郎も京へ出て武家奉公をする予定である。
こんな田舎にいても狭い田畑を耕すだけで、
それ以上の立身出世は望めない。
「やっ!」
最初に勢い良く、攻勢に出たのは彦三郎であった。
お雪は防御に忙しい。
武家奉公に備えて、彦三郎は日夜、剣術の猛訓練をしている。
普通の木刀の試合で、何も特殊な訓練を受けていない田舎娘相手に負けるはずがない。
先ほどの佐吉・平助の試合とは打って変わり、完全にお雪が劣勢であった。
「彦三郎、頑張れ!」
「お雪なんて、やっつけろ!」
そんな声援も彦三郎に届く。
彦三郎の木刀が何回か、お雪に当たる。
「うっ・・・。」
中には防具を着けていないところにも当たっており
お雪はその度に痛みを感じていた。
「やっ!」
彦三郎は勝負を決めようと、お雪の右腕に向かって
木刀を強く振り落とした。
お雪の木刀を落とさせるつもりであった。
しかし、それにお雪はいなかった。
彦三郎が木刀を振り下ろすよりも一瞬早く動き、
彦三郎の後ろに回っていたのである。
彦三郎はすぐに振り返る。
お雪は彦三郎の後ろに回るだけで精一杯だったのか、
木刀の先は床に付いていた。
「隙あり!」
彦三郎は再びお雪の右腕目がけて、木刀を振り落とす。
しかし、直前で、お雪はさっと軽く左に避け、
同時に彦三郎の股間を下から木刀で叩いた。
「わっ!」
彦三郎は凄まじい悲鳴を上げて、その場にうずくまった。
木刀を投げ捨てると、手で自分の股間を押さえた。
お雪もそうであるが、彦三郎も足軽の使うような簡単な胴丸しか
身に付けていない。
股間を防御する防具は何も着けていなかったのである。
その上、お雪は、木刀を彦三郎の股間を真下から突き上げるようにして
叩いていた。
こうすると、お雪の木刀が、金玉の中でも、さらに痛感神経が集中している副睾丸を
直撃することになる。
こうすれば、普通に金玉を叩かれるよりも数倍のダメージを相手に与えることができる。
この村の女たちの間では、山賊を撃退する手段として知られている。
お雪から強烈な急所攻撃を受けて
彦三郎は何もできずに、うずくまっているしかなかった。
武家奉公のために、防具なしの訓練をし、
木刀で何十回も強烈な攻撃を受けたこともあったが、
ここまでの激痛は味わったことがない。
以前、師範から木刀でスネに思いっきり、叩かれた時でさえ、
一刻もあれば、動くことができた。
しかし、今回は一刻経っても、とても動けるような気がしないほどの
激痛であった。
神様は、男の子に「金玉は大切な部位である」ということを知ってもらうために
金玉をどこよりも痛く感じる急所にしたのであったが、
それゆえに、彦三郎は自分の身さえ、守れない状況になってしまった。
お雪は彦三郎と対峙していた。
先ほどとは違い、2人とも簡単ではあったが、武具を身につけている。
彦三郎は村で1番木刀の試合が強いと言われている。
実際、彼の兄は京の都に出て、とある守護大名に家禄をもらい、
武家奉公を許されている。
近い将来、彦三郎も京へ出て武家奉公をする予定である。
こんな田舎にいても狭い田畑を耕すだけで、
それ以上の立身出世は望めない。
「やっ!」
最初に勢い良く、攻勢に出たのは彦三郎であった。
お雪は防御に忙しい。
武家奉公に備えて、彦三郎は日夜、剣術の猛訓練をしている。
普通の木刀の試合で、何も特殊な訓練を受けていない田舎娘相手に負けるはずがない。
先ほどの佐吉・平助の試合とは打って変わり、完全にお雪が劣勢であった。
「彦三郎、頑張れ!」
「お雪なんて、やっつけろ!」
そんな声援も彦三郎に届く。
彦三郎の木刀が何回か、お雪に当たる。
「うっ・・・。」
中には防具を着けていないところにも当たっており
お雪はその度に痛みを感じていた。
「やっ!」
彦三郎は勝負を決めようと、お雪の右腕に向かって
木刀を強く振り落とした。
お雪の木刀を落とさせるつもりであった。
しかし、それにお雪はいなかった。
彦三郎が木刀を振り下ろすよりも一瞬早く動き、
彦三郎の後ろに回っていたのである。
彦三郎はすぐに振り返る。
お雪は彦三郎の後ろに回るだけで精一杯だったのか、
木刀の先は床に付いていた。
「隙あり!」
彦三郎は再びお雪の右腕目がけて、木刀を振り落とす。
しかし、直前で、お雪はさっと軽く左に避け、
同時に彦三郎の股間を下から木刀で叩いた。
「わっ!」
彦三郎は凄まじい悲鳴を上げて、その場にうずくまった。
木刀を投げ捨てると、手で自分の股間を押さえた。
お雪もそうであるが、彦三郎も足軽の使うような簡単な胴丸しか
身に付けていない。
股間を防御する防具は何も着けていなかったのである。
その上、お雪は、木刀を彦三郎の股間を真下から突き上げるようにして
叩いていた。
こうすると、お雪の木刀が、金玉の中でも、さらに痛感神経が集中している副睾丸を
直撃することになる。
こうすれば、普通に金玉を叩かれるよりも数倍のダメージを相手に与えることができる。
この村の女たちの間では、山賊を撃退する手段として知られている。
お雪から強烈な急所攻撃を受けて
彦三郎は何もできずに、うずくまっているしかなかった。
武家奉公のために、防具なしの訓練をし、
木刀で何十回も強烈な攻撃を受けたこともあったが、
ここまでの激痛は味わったことがない。
以前、師範から木刀でスネに思いっきり、叩かれた時でさえ、
一刻もあれば、動くことができた。
しかし、今回は一刻経っても、とても動けるような気がしないほどの
激痛であった。
神様は、男の子に「金玉は大切な部位である」ということを知ってもらうために
金玉をどこよりも痛く感じる急所にしたのであったが、
それゆえに、彦三郎は自分の身さえ、守れない状況になってしまった。
室町期農村の急所訓練(第5話)
2010.06.24
室町期農村の急所訓練(第5話)
村で1番大柄な佐吉、
村で1番相撲の強い平助、
村で1番木刀が強い彦三郎が倒され、
残っているのは権兵衛と与平だけである。
権兵衛は村で1番の力持ちなので、まだ勝算があるが、
与平は特に力も強くない。
むしろ、村の若い男の中では1番弱いかも知れない。
佐吉は金玉の痛みから多少は回復していたが、
平助と彦三郎はまだ話せないほどだった。
特にお雪に木刀で副睾丸を叩かれた彦三郎は
吐きそうな青い顔だった。
副睾丸の痛みが完全に彦三郎を支配していたのである。
普段、武家奉公のために鍛えている筋肉など
副睾丸から来る痛みには何の役にも立たなかった。
お雪は権兵衛と対峙した。
外見上、どうみても権兵衛が勝っている。
村で1番力持ちと言われている権兵衛は
山で切った大木を楽々、里まで持ってくる。
米3俵くらいの重さはある木であるが、
権兵衛1人で運べてしまう。
権兵衛はその腕力を生かして、お雪を投げ飛ばして
一気に勝負を着けようと考えていた。
権兵衛はお雪につかみかかったが
お雪は身軽に広いけいこ場を動き回った。
体格では権兵衛が圧倒的に優勢であるが、
小回りという点では、お雪が勝っていたのである。
権兵衛は平助のようにつっぱりもやってみようとしたが、
お雪は身軽に避けて、一向に捕まらない。
身軽に避けているお雪は楽であったが、
必死で追いかける権兵衛は汗が出ていた。
権兵衛「いい加減に、取り合って勝負をしろよ!」
お雪「男だったら、女の子1人くらい捕まえてみなさい!」
権兵衛は必死で追いかけ続けたが
一向に捕まらず、疲労困憊であった。
肩で息をするようになってしばらくすると、
一瞬、権兵衛の守りの体勢が崩れた。
「いただき!」
お雪は権兵衛の後ろに回り、
ふんどしの上から金玉を握った。
「ぎゃ~!」
権兵衛の悲鳴がけいこ場に響いた。
お雪は強弱をつけて数回、金玉を握った。
「放せよ!」
権兵衛は叫んだが、お雪は無視して金玉を握り続けた。
お雪は権兵衛の金玉の柔らかさに感激した。
実際は握り始めてから1分も経っていないが
権兵衛には何時間にも感じられた。
「どう?降参する?」
「だれが降参なんてするか!」
「そう?それじゃあ、このまま握りつぶしてあげる」
お雪は一気に力を入れて、権兵衛の金玉を握った。
「ぎゃ~!」
権兵衛は再び悲鳴を上げるが、お雪は手加減なしで握った。
お雪の手の中にある権兵衛の金玉が彼に地獄の苦しみを与えていた。
金玉は骨で守られていない上に、筋肉もつかないため、鍛えようがない。
小さな男の子の赤ちゃんも、大木を楽々運べるほど大きくなった権兵衛も
金玉の防御力は同じなのである。
さらに、お雪は金玉を下に引っ張った。
権兵衛も金玉の移動に従うしかない。
前屈みで四つんばいになった権兵衛に、
お雪は追い打ちをかけるかのように
左右の金玉をこすり合わせた。
「参った!参った!」
この攻撃には、さすがの権兵衛も耐えられず、降参した。
男の証である金玉が、女の子に、もてあそばれるだけの
急所になっていた。
村で1番大柄な佐吉、
村で1番相撲の強い平助、
村で1番木刀が強い彦三郎が倒され、
残っているのは権兵衛と与平だけである。
権兵衛は村で1番の力持ちなので、まだ勝算があるが、
与平は特に力も強くない。
むしろ、村の若い男の中では1番弱いかも知れない。
佐吉は金玉の痛みから多少は回復していたが、
平助と彦三郎はまだ話せないほどだった。
特にお雪に木刀で副睾丸を叩かれた彦三郎は
吐きそうな青い顔だった。
副睾丸の痛みが完全に彦三郎を支配していたのである。
普段、武家奉公のために鍛えている筋肉など
副睾丸から来る痛みには何の役にも立たなかった。
お雪は権兵衛と対峙した。
外見上、どうみても権兵衛が勝っている。
村で1番力持ちと言われている権兵衛は
山で切った大木を楽々、里まで持ってくる。
米3俵くらいの重さはある木であるが、
権兵衛1人で運べてしまう。
権兵衛はその腕力を生かして、お雪を投げ飛ばして
一気に勝負を着けようと考えていた。
権兵衛はお雪につかみかかったが
お雪は身軽に広いけいこ場を動き回った。
体格では権兵衛が圧倒的に優勢であるが、
小回りという点では、お雪が勝っていたのである。
権兵衛は平助のようにつっぱりもやってみようとしたが、
お雪は身軽に避けて、一向に捕まらない。
身軽に避けているお雪は楽であったが、
必死で追いかける権兵衛は汗が出ていた。
権兵衛「いい加減に、取り合って勝負をしろよ!」
お雪「男だったら、女の子1人くらい捕まえてみなさい!」
権兵衛は必死で追いかけ続けたが
一向に捕まらず、疲労困憊であった。
肩で息をするようになってしばらくすると、
一瞬、権兵衛の守りの体勢が崩れた。
「いただき!」
お雪は権兵衛の後ろに回り、
ふんどしの上から金玉を握った。
「ぎゃ~!」
権兵衛の悲鳴がけいこ場に響いた。
お雪は強弱をつけて数回、金玉を握った。
「放せよ!」
権兵衛は叫んだが、お雪は無視して金玉を握り続けた。
お雪は権兵衛の金玉の柔らかさに感激した。
実際は握り始めてから1分も経っていないが
権兵衛には何時間にも感じられた。
「どう?降参する?」
「だれが降参なんてするか!」
「そう?それじゃあ、このまま握りつぶしてあげる」
お雪は一気に力を入れて、権兵衛の金玉を握った。
「ぎゃ~!」
権兵衛は再び悲鳴を上げるが、お雪は手加減なしで握った。
お雪の手の中にある権兵衛の金玉が彼に地獄の苦しみを与えていた。
金玉は骨で守られていない上に、筋肉もつかないため、鍛えようがない。
小さな男の子の赤ちゃんも、大木を楽々運べるほど大きくなった権兵衛も
金玉の防御力は同じなのである。
さらに、お雪は金玉を下に引っ張った。
権兵衛も金玉の移動に従うしかない。
前屈みで四つんばいになった権兵衛に、
お雪は追い打ちをかけるかのように
左右の金玉をこすり合わせた。
「参った!参った!」
この攻撃には、さすがの権兵衛も耐えられず、降参した。
男の証である金玉が、女の子に、もてあそばれるだけの
急所になっていた。
室町期農村の急所訓練(第6話)
2010.06.24
室町期農村の急所訓練(第6話)
村1番の力持ちと言われた権兵衛も
お雪の急所攻撃には敵わず、他の3人と同じく戦闘不能になった。
残された男は、与平だけである。
お雪は与平と対峙した。
屈強な男たちを4人も連続で倒しておきながら
お雪は汗一つかくことなく、与平との闘いに臨めた。
与平は、特に得意な武術もない。
かろうじて、体格だけは、お雪より勝っていたが
鍛え上げられた身体など金玉から来る痛みには何の役にも立たないと言うことは
前の4人の結果から分かりきっている。
持久戦でも、短期戦でも、まともに戦った場合、
男は圧倒的に不利だということを悟った与平は、
『こっちも急所を狙ってやろう』と思っていた。
試合開始後、与平は素早く、お雪のスネを蹴った。
一瞬、お雪も痛そうな顔をした。
『これなら勝てる!』
与平はそう思い、つっぱりで一気に勝負を着けようとした。
しかし、つっぱりをしようと、お雪に近づいた瞬間、
与平に激痛が走った。
お雪が与平の金玉を思いっ切り握ったのである。
「ぎゃ~!」
与平は叫びながらも、お雪の髪を引っ張った。
髪を引っ張られるのはかなりの苦痛であるはずである。
しかし、お雪は動じなかった。
お雪は与平の金玉を下に引っ張った。
これには、与平も従うしかない。
床に座った状態になると、お雪は権兵衛にやったのと同じように
与平の金玉を強弱つけて数回握った。
与平の顔は苦痛にゆがむ。
強弱をつけられると、かえって痛みに対応しにくいのである。
「参った!降参!」と与平は叫んだが、
お雪は「女の子の髪を引っ張ったんだもの、
もう少し地獄の苦しみを味わいなさい」と笑顔で言った。
降参も許されず、与平は金玉の痛みと闘い続けなければならなかった。
お雪は、与平の金玉を探るように握り続け
すぐに、ぐりぐりと新たな金的攻めを始めた。
「わっ!」
与平はさらに叫んだ。
先ほどとは比べものにならない痛みであった。
それもそのはずで、お雪は彦三郎の時と同じく、
副睾丸を攻めているのである。
彦三郎の場合は一回の打撃で済んだが、
与平はぐりぐりと何分もやられた。
「やめてくれ!」
与平は何度も叫んだが、お雪の攻撃は止まらない。
それどころか、「副睾丸は痛みを感じやすいだけで平気よ」などと
楽しそうに言われた。
けいこ場では、男たち5人がそれぞれ金玉の痛みと闘っている。
お雪は『神様って、こんなにも面白く、
男女をつくり分けたのね」としみじみ思った。
元々は大切な場所だから男の子に守ろうという気持ちを持ってもらうために
金玉を急所にしたのであった。
しかし、急所の度合いを強くしすぎてしまった。
そこをやられると、動くことすらできなくなってしまうほどの痛みを
与える仕組みにしてしまったのであった。
それゆえ、男の子は金玉を蹴られると、
自分の身体さえ、守れなくなってしまうのである。
与平は、他にお雪の痛がりそうな場所を探したが
何も見当たらなかった。
それどころか、お雪の足と足の間はすっきりしていて
金玉も付いていない。
与平は、女の子は一生経験することにない男の痛みと
ただ格闘するしかなかった。
試合は、お雪の圧勝で終わった。
村1番の力持ちと言われた権兵衛も
お雪の急所攻撃には敵わず、他の3人と同じく戦闘不能になった。
残された男は、与平だけである。
お雪は与平と対峙した。
屈強な男たちを4人も連続で倒しておきながら
お雪は汗一つかくことなく、与平との闘いに臨めた。
与平は、特に得意な武術もない。
かろうじて、体格だけは、お雪より勝っていたが
鍛え上げられた身体など金玉から来る痛みには何の役にも立たないと言うことは
前の4人の結果から分かりきっている。
持久戦でも、短期戦でも、まともに戦った場合、
男は圧倒的に不利だということを悟った与平は、
『こっちも急所を狙ってやろう』と思っていた。
試合開始後、与平は素早く、お雪のスネを蹴った。
一瞬、お雪も痛そうな顔をした。
『これなら勝てる!』
与平はそう思い、つっぱりで一気に勝負を着けようとした。
しかし、つっぱりをしようと、お雪に近づいた瞬間、
与平に激痛が走った。
お雪が与平の金玉を思いっ切り握ったのである。
「ぎゃ~!」
与平は叫びながらも、お雪の髪を引っ張った。
髪を引っ張られるのはかなりの苦痛であるはずである。
しかし、お雪は動じなかった。
お雪は与平の金玉を下に引っ張った。
これには、与平も従うしかない。
床に座った状態になると、お雪は権兵衛にやったのと同じように
与平の金玉を強弱つけて数回握った。
与平の顔は苦痛にゆがむ。
強弱をつけられると、かえって痛みに対応しにくいのである。
「参った!降参!」と与平は叫んだが、
お雪は「女の子の髪を引っ張ったんだもの、
もう少し地獄の苦しみを味わいなさい」と笑顔で言った。
降参も許されず、与平は金玉の痛みと闘い続けなければならなかった。
お雪は、与平の金玉を探るように握り続け
すぐに、ぐりぐりと新たな金的攻めを始めた。
「わっ!」
与平はさらに叫んだ。
先ほどとは比べものにならない痛みであった。
それもそのはずで、お雪は彦三郎の時と同じく、
副睾丸を攻めているのである。
彦三郎の場合は一回の打撃で済んだが、
与平はぐりぐりと何分もやられた。
「やめてくれ!」
与平は何度も叫んだが、お雪の攻撃は止まらない。
それどころか、「副睾丸は痛みを感じやすいだけで平気よ」などと
楽しそうに言われた。
けいこ場では、男たち5人がそれぞれ金玉の痛みと闘っている。
お雪は『神様って、こんなにも面白く、
男女をつくり分けたのね」としみじみ思った。
元々は大切な場所だから男の子に守ろうという気持ちを持ってもらうために
金玉を急所にしたのであった。
しかし、急所の度合いを強くしすぎてしまった。
そこをやられると、動くことすらできなくなってしまうほどの痛みを
与える仕組みにしてしまったのであった。
それゆえ、男の子は金玉を蹴られると、
自分の身体さえ、守れなくなってしまうのである。
与平は、他にお雪の痛がりそうな場所を探したが
何も見当たらなかった。
それどころか、お雪の足と足の間はすっきりしていて
金玉も付いていない。
与平は、女の子は一生経験することにない男の痛みと
ただ格闘するしかなかった。
試合は、お雪の圧勝で終わった。