fc2ブログ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

守護大名との抗争(第1話)

2011.01.22
 鎌倉時代から貴族の荘園が地頭や守護などに押領されるという事態は
多々あったが、室町時代も半ばを過ぎると、将軍の直轄軍である奉公衆の
所領まで押領される事件が頻発するようになる。
奉公衆は京に在中していて、何かしら幕府の仕事や副業をしていたので
すぐに生活に困ることはなかったが、重大問題である。
時子が実践体術の道場を経営しているのも、半分は副業の意味合いであった。

 時子は男性の師範代を数人募集していた。
採用基準は、実践体術の試合で時子と対等以上に戦えるまたは
通常の武術が優れているという点である。
今まで何人もの男たちが応募してきたが、実践体術の試合では時子の全勝であった。
実践体術の試合で負けても、普通の武術で優れた者は師範代として採用している。

 師範代の試験のみならず、時子は様々な男たちと実践体術で
対決し、そこでも全勝している。
体術の師範で筋骨隆々とした大きな男であっても、
金玉だけは鍛えられないのだから。

 応募者は、まず、女の子の門下生2人と実践体術の試合をすることになる。
男同士だと、お互いに金的を警戒して、なかなか組み合いにならず
金的を中心に距離を取りながらの試合になって決着が着かないためだ。
しかし、男対女の試合なら、話は異なる。
金的攻撃ありの実践体術では、金玉のない女の子が圧倒的に有利なのである。

 今日の応募者は木曽勝久(きそ・かつひさ)という男である。
彼の父は美濃の守護大名である土岐家に仕えており、
勝久自身、幼い頃から武道の修行をしている。
また、地元が美濃であり、山賊との戦闘経験もあるので
実践体術の訓練も地元で重ねてきている。

 しかし、勝久のいた実践体術の道場では首絞め攻撃と関節技が
許容されているものの、金的攻撃は禁じ技となっていた。
道場主が男の武士で、金的攻撃は卑怯だという考えの持ち主だったためである。
そのため、勝久は『女の子の蹴りくらい、平気』だと思い、
金的攻撃が許容されている時子の道場の師範代試験を受けに来たのであった。

 試合の始まる前、時子は「京の流儀で戦ったことがないなら、
女の子1人ずつとの試合でもいいですよ」と言ったが、勝久は
「田舎で鍛えた身体があるので、大丈夫です」と誇らしそうに語っていた。
金玉の存在感を嫌というほど味わうことになるとも知らず。

 勝久の試合相手は、常夏と鈴与(すずよ)だった。
美濃から屋敷の警護番として京に召喚されただけあって、
勝久は常夏たちよりも頭2つ分ほど、大きな男であり、
太い腕も鍛え抜かれた足も男らしさを誇示している。

 ただ1カ所だけ、おかしなところもある。
足と足の間が実践体術のぴっちりとした服に締め付けられ
もっこりしているのである。
それだけならどの男の子であっても同じであるが、
勝久の場合、特にそのもっこり具合が目につく。

 つい、常夏も勝久の股間に目が行ってしまう。
元々の状態からして、平均よりもかなり大きめなのであろうが、
今はさらに大きくなっている。
女の子の実践体術の服は、身体の線がはっきり出てしまうほど
ぴっちりしている。
当然、胸のふくらみも目立ってしまう。
男の子のふくらみも魅力的であるが、大柄な勝久でさえ
股間のふくらみは、常夏の胸の3分の1もない。
勝久と2人は全く別の生き物なのである。
しかも、男の子の象徴なのに急所なのだから、
ますます好奇心が湧いてくる。

スポンサーサイト



守護大名との抗争(第2話)

2011.01.22
 前述した通り、勝久のいた美濃の道場と京にある時子の道場では、
同じ実践体術であっても、ルールが異なる。
勝久のいた道場では、山賊や盗賊との戦闘を意識した実践的な戦い方を
指導しているが、金的攻撃だけは禁止されていたのである。
京の足軽と同じく、武士としての道徳の下限で、金玉だけは
狙ってはいけないという秩序が成立していたのであった。

 金玉は男子最大の急所である。
どんなに強い男の子でも、金玉を攻撃されると、簡単にうずくまってしまう。
勝久も地元の道場での試合で、何度か経験したことがあるが、
その時は審判がある程度、回復するまで休憩を入れてくれるし
時には相手に反則負けを宣言してくれた。

 しかし、この道場では違う。
本当に何でもありの実践体術なのである。
それどころか。勝久の道場では卑怯とされて禁じ技になっている急所攻撃が
推奨されている。

鈴与:「金的攻撃が禁じ技では、本来の実践体術ではないのではないでしょうか」
勝久:「向こうの道場では男ばかりですから、
金的をやっていたら、収拾が付かなくなるのでしょう」
常夏:「初めての女の子相手の試合で大丈夫なのですか」
勝久:「はい、金的攻撃が禁止されている以外は、京の道場と同じ規則ですし
女の子の蹴り程度なら、平気ですよ」

 勝久は自信満々で答えたが、『その金的が問題なの』と
鈴与は心の中で思った。

 強そうに見えるが、勝久も金玉を持った男であるという事実に
変わりはない。
しかも、実践体術で鍛えている女の子2人を相手に
戦わないといけないのである。

 常夏はこんなにたくましい男が自分たちの攻撃で地獄の苦しみを
味わう場面を想像して、少し興奮した。

守護大名との抗争(第3話)

2011.01.22
 京に在中している守護大名の武士は特にやることもなく暇である。
中級以上で政務をこなさないといけない武士はそれなりに仕事があるが、
京の屋敷の警備のためだけにやって来た者は、夜番と一揆の時くらいで
それ以外の時はほとんど仕事がない。

 これで地元にいる時と同じ待遇なのだから楽と言えば楽であるが、
京にいると、つい、色々と金を使ってしまう者が多い。
田舎では見られないような娯楽もあるし、
各地からきれいな反物や特産品なども集まってくる。
守護大名からもらう扶持だけでは足りなくなると、
副業をすることになる。
時間だけはいくらでもあるし、京では仕事も見つかりやすい。
勝久が、時子の道場の来たのも同じような理由であった。

 時子が「始めて下さい」と言い、試合が始まった。
「とりゃ!」
勝久が威勢良く、常夏たちに攻撃を仕掛けた。
風を切る音のする見事なパンチだったが、一瞬早く常夏は避けていた。

 しかし、瞬発力でも勝る勝久は攻撃を常夏に集中させ、
追いかけて行った。
時々、鈴与も攻撃を仕掛けてくるが、片手で防ぎ切る。
女の子のパンチくらい、勝久のたくましい身体には何のダメージにも
ならないのである。

 日頃、山仕事で鍛えているので、勝久のフットワークは優れており、
常夏は次第に追い詰められていく。
自由に攻撃をできる鈴与がいくらパンチを放っても
勝久は完全に受けきって、代わりに鋭いパンチを返す。
もし、一発でも当たっていれば、大きなダメージであるが、
鈴与は何とか避ける。

 やはり、美濃の山々で暮らしている武士と京の女の子とでは
身体のつくりが違うのである。
鍛え抜かれた足腰を持つ勝久には、道場内を逃げ回りながら攻撃するという
実践体術の常套手段は無意味だった。
試合は勝久が優勢で、常夏たちは為す術もなく
道場の隅の方へと追い詰められていく。

守護大名との抗争(第4話)

2011.01.22
 美濃は山が多く、勝久も幼い頃から自然と山道に慣れ親しんでいた。
山地が多い美濃は守りやすく、攻めにくい。
よその守護大名が攻めてきても、そう簡単には攻略できないであろう。

 勝久は女の子2人相手の試合を優勢に進めて得意顔になっていた。
『2人同時相手でも、男が女の子に負けるわけがない』
勝久は勝負を決しようと、常夏と本格的に組み合った。

 勝負を決するには、相手を投げ飛ばす技をしないといけないので、
必然的に足と足の間が大きく開く。
常夏の目の前に、大きく盛り上がった股間が現れる。

 蹴る位置を確定すると、常夏は何も躊躇せずに、そこに膝蹴りを入れた。
3分の1くらいの力で蹴っただけだったが、奥の方まで膝を入れたので、
狙いは正確で副睾丸直撃だった。
しかも、真下から突き上げるようにしての膝蹴りなので
金玉の逃げ場所もない。

「ほげ~!」
勝久は凄まじい悲鳴を挙げて、うずくまった。
強烈な苦しみが勝久を襲った。

「やった!」
常夏と鈴与はうれしそうに声を挙げる。
やはり、勝久も金玉だけは弱かったのである。
女の子には全く理解できない苦しみに悶絶する勝久を常夏たちは
得意げに見つめていた。

「ぐ、ぐっ・・・」
圧倒的に有利な試合から一転して、勝久は窮地に追い込まれた。
美濃でも誤って、金蹴りを受けたことはあるが、
軽く蹴られただけだったし、やられたのは金玉本体で
副睾丸を直接蹴られたこともなかった。

「まだ勝負は終わってないから、立って下さいよ」
常夏は勝久に話し掛けるが、勝久は地獄の苦しみで試合どころではない。
分厚い胸板も鍛え抜かれた筋肉も副睾丸から来る痛みには
何の役にも立たなかった。

 しばらくの間、常夏はもがき苦しむ勝久の様子を見ていたが
「相手が完全に戦闘不能になるまで続けるのが実践体術の決まりですから
立てないのなら、このまま、続けますね!」と言った。
勝久がその声のする方を見上げてみると、常夏がすっきりとした股間を
見せつけるように仁王立ちしている。
常夏には金玉のような無様な急所はぶら下がっていない。
そんな光景を見て、勝久は寒気がした。

守護大名との抗争(第5話)

2011.01.29
 常夏は、前屈みになって苦しんでいる勝久の後ろから蹴りを入れた。後ろからだと、下の方に向かっている盛り上がりが見やすく、とても狙いやすくかった。再び、副睾丸直撃である。

「ぎゃ~!」
勝久は前屈みの姿勢を維持することもできず、床にうつぶせになった。しかし、そのままだと、金玉が身体と床の間に挟まって苦しいので、その部分だけは微かに浮いている。

「今まで女の子に金玉を蹴られたことはなかったのですか?」
言葉使いは優しいが、明らかにこの情況を楽しんでいる。勝久の方も副睾丸から来る地獄の痛みで、常夏の質問に答えるどころではない。
勝久の無抵抗状態を利用して、常夏は勝久をうつぶせから仰向けに変えた。勝久にとっても、仰向けの方が金玉の圧迫を気にしなくて良いので、楽な姿勢であるが、同時に、仰向けは女の子にとって、金玉をとても攻撃しやすい姿勢でもあった。

「金玉がつぶれていないか、確認してあげますね」
そう言うと、常夏は鈴与と一緒に、勝久の実践体術の服を脱がせ始めた。勝久は抵抗したが、強烈な急所攻撃を受けた直後で、ほとんど力が入らない。
実践体術の服を脱がせると、勝久のおちんちんと金玉が、常夏たちの前に現れた。金玉袋が縮まっている以外は特に外見の変化はない。
「やっぱり、金玉は痛みを感じやすいだけで、簡単には潰れないのよ」
「そうだね」
「これからも、どんどん攻撃していくわよ!」

 常夏と鈴与はやる気満々であったが、勝久は底知れぬ恐怖感に襲われた。常夏たちは女の子で金玉は付いていない。一方、勝久は男で金玉もしっかり付いている。その違いは決定的で、体格的優位性・体力的優位性も一瞬で覆してしまう。
金的禁止の試合では、絶対的な自信のある勝久も女の子たちの急所攻撃の前には全くの無力であった。

守護大名との抗争(第6話)

2011.02.08
 山々が連なる美濃の厳しい修行で鍛えてきた勝久も、京の実践体術の前では無力である。筋骨隆々とした身体も俊敏な身体能力も、女の子の急所攻撃には何の役にも立たなかった。

 鈴与は、股間を押さえていた勝久の両手を両脇に沿うように移動させ、勝久のお腹の上に乗った。また、胴体を両腕ごと、足で挟んで抵抗を封じる。これで、勝久は立ち上がることも、手で股間を押さえることもできなくなる。

「本当は痛がる表情も見たいですが、今回は後ろ向きでやりますね」

 今、鈴与は勝久の顔に背を向けており、鈴与の前にあるのは勝久のおちんちんと金玉である。おちんちんの方を選ぶと、鈴与は優しく揉み始めた。金玉から来る激痛に苦しむ勝久であったが、おちんちんの方は何のダメージも受けていない。しかも、若い女の子に優しく揉んでもらえるのであるから、必然的に反応してしまう。

『まずい・・・』

 女の子の金蹴り一発でうずくまった上、女の子におちんちんまで揉まれて勃起してしまっては男の威信に関わる。勝久は精神を集中させて雑念を打ち払おうと努めた。しかし、反射的勃起に男の子の意志が介在する余地はない。どんなに雑念を打ち払おうとしても、勝手に勃起してしまう。しかも、脳は本能的に快感の方を優先させる構造になっている。勝久のおちんちんは大きく立ち上がってしまった。

 おちんちんから来る快感は、男の子の意志さえ、簡単に操ってしまう。普段、厳しい武道の修行で精神の鍛錬をしている勝久も生殖器から来る最優先命令には逆らえないのだから。次第に、性的欲求が優勢になっていく。

「やっぱり、男の子って、最後は性欲に負けちゃうんですね」
「違う!」
「こんなに大きくさせて何が違うんですか?」
鈴与は楽しそうに、からかう。
「くそお・・・」

 勝久は悔しがるが、おちんちんは勃起したままで、自分の意志ではどうにもならない。しかも、鈴与の愛撫の影響で、試合継続の意志も性的快感の前にどんどん薄れていく。脳がおちんちんから来る快感を最優先事項とし、男の子の心をおちんちんの現状に従わせようとしているためである。

 試合の主導権は、完全に鈴与と常夏の下に移った。

守護大名との抗争(第7話)

2011.02.18
 武術を極めた武士である勝久とは言え、追い詰められた。負け戦の時、戦場からうまく離脱する方法などは教わったが、女の子におちんちんと金玉を押さえられて、もてあそばれた時の対処方法など聞いたこともない。

 男の子の急所と言うと、金玉ばかりが浮かんでしまうが、おちんちんも急所なのである。相手を痛がらせることはできないが、精神的に服従させるには、おちんちんの方が便利だ。勝久のように鍛錬している者であっても、おちんちんから来る性的衝動に耐えるのは難しい。しかも、男の子は自慰を女の子に見られたと錯覚するのか、おちんちんから来る快感とも相まって、急激におとなしくなる。

 勝久は弓道の修行で鍛えた集中力で、雑念を打ち払い、精神を統一しようと努めたが、女の子におちんちんを揉まれながら、「勝久さんはこの快感に耐えられますか」などと聞かれると、集中力をそがれる。

 脳も生殖機能の運用を優先させ、勝久の意志を性的快感に服従させようとする。おちんちんは反射的勃起なので、抗うことはできないし、心の中も鈴与の思う通りに変化していく。

 「欲情しているのですか?」と常夏が尋ねた。勝久は「してない!」と強く否定するが、おちんちんは勃起したままで、射精しそうな快感に近づいてきている。女の子に射精させられるのは、武士として以前に男として恥ずかしいので、必死に耐える。一方、鈴与はそんな勝久の努力もお構いなしに、おちんちんを押さえたまま、愛撫を続けた。

 鈴与が愛撫を始めてから数分しか経っていないが、勝久は限界を迎えようとしていた。強烈な急所攻撃を受けた後なので、鈴与を突き飛ばすの力も出ない。何とか、鈴与の固めを解こうとするが無理で、暴れていると、常夏が両足もしっかりと押さえ、その上に乗る。これで、勝久の抵抗は完全に封じられた。

 常夏が勝久の足の上に乗ると、目の前には大きく立ち上がったおちんちんと金玉がある。勃起している今、おちんちんを隠す物はなく、全貌をさらけだしている。
「こうなると、余計に無防備ね」
そう言うと、常夏は勝久の金玉に向かって、軽くデコピンをした。
「はうっ!」
快楽の中にあった勝久であるが、金玉に鈍い痛みを感じて、思わず、声を挙げた。手で金玉を押さえようとするが、鈴与が乗りかかっているため、押さえることもできなかった。
「面白い!こんなに軽くやっただけなのに」

 常夏はさらに十数発デコピンを続ける。
軽くとは言え、金玉にデコピンをやられて、男の子は痛い思いをすることになる。おちんちんから来る快感と金玉から来る痛みが合わさって、勝久は不思議な感覚に襲われた。こうなっては、おちんちんの制御権は女の子の物となる。

守護大名との抗争(第8話)

2011.02.26
 勝久のおちんちんと金玉を挟んで、鈴与と常夏が向かい合っている。おちんちんを押さえているのは鈴与で、金玉を押さえているのが常夏だ。2人に乗られて、おちんちんと金玉を押さえられては、勝久も女の子の言いなりになるしかなかった。

「勝久さんも金玉だけは鍛えられないのですね」
口調は優しいが、常夏がからかいながら言った。
「き、金玉を狙うなんて、卑怯だぞ」
勝久は苦しそうに答えた。
「だって、実践体術ですよ?金的禁止じゃ、本当の実践とは言えません」
そう言うと、常夏は金玉を握りしめた。
快楽と苦痛の中間をふらふらしていた勝久は一気に苦痛へと傾いた。

「ぎゃ~!」
勝久は悲鳴を挙げて、身体をよじろうとするが、鈴与と常夏に乗られているので、身動きが取れなかった。
「男の子って、身体はこんなに固いのに、金玉だけはやわらかいんですね」
勝久の苦痛とは裏腹に、常夏はこの情況を楽しんでいた。
本来ならば、おちんちんの勃起も収まるはずだが、鈴与に優しく包み込まれているので、固くなったままである。

「男なんて金玉やられた時はだれでも同じだね」
「本当に単純よね」
「鈴与の彼氏だって、金玉を握られたら同じでしょう?」
 鈴与は、公家の広橋家に奉公する武士と付き合っている。公家に所属する武士は凋落しつつあると言っても、他の守護大名家に仕える武士のように直接戦場に赴くことはほとんどない。
 ずっと京の屋敷の警護をして一生を終えるので、優雅な振る舞いをしている者が多い。鈴与が付き合っている男もそんな感じの人で、鈴与は光源氏にも劣らないと勝手に思い込んでいる。しかも、広橋家なので朝廷や幕府にも顔が利いて、妻(まだなっていないが)としても鼻が高い。
「勘九郎さんはそんな人じゃないもん!」
鈴与は猛反論する。
常夏もからかうことをやめないので、口論はなかなか収まらない。

 同時に、二人の話題が、試合からずれていく中で、勝久の立場もあいまいなものになっていった。女の子たちは勝った気でいるし、実際、女の子に、おちんちんと金玉を押さえられ、上に乗られているので、逆転はほぼ不可能であろう。

『おちんちんと金玉さえなければ、こんな固め技なんて、すぐに脱出してやるのに・・・』と勝久は強く思うが、そんなことを考えたところで、おちんちんも金玉もなくならない。両方とも大切な男の子の証なのだから。しかも、そこがこんなにも弱いところであることが勝久にとって、衝撃的であった。おちんちんや金玉を握られた時点で、女の子には勝てないのである。

守護大名との抗争(第9話)

2011.03.03
 土岐一族は、三代将軍足利義満の時代に大規模な謀反を起こしたことがある。謀反と言うよりも、足利義満が有力守護大名と対立するようになり、幕政方針の不一致で合戦に至った感じであるが。

 その時に養われた反骨精神か、美濃の侍の強さには定評がある。しかも、これは室町時代に限ったことではなく、古くは壬申の乱で大海人皇子(後の天武天皇)が勝てたのも美濃の豪族を味方したおかげだと記す日本書紀まで遡ることができる。

 勝久は、その美濃でも上位に位置づけられる強さを持っている。京屋敷の警護の役目がまわってきたのもそのためである。たしかに、普通に武士として戦うだけであれば、勝久が後れを取ることはまずない。

 しかし、実践体術だと話が変わってくる。幼い頃から美濃で鍛え抜かれた男でも、金玉の防御力だけは、生まれたばかりの赤ちゃんと大差がないのである。そこを集中的に狙われているのだから、いかに鍛え抜かれた男であっても、地獄の苦しみが待っている。

 常夏は、勝久の金玉を手の中で転がすように撫で回っていた。ついでに、その途中に副睾丸へのデコピンなどもして、勝久の反応を楽しんでいる。痛みを感じやすい金玉ではあるが、女の子に優しく撫でてもらうと、おちんちんとは違った異次元の快感を味わうことができる。地獄の苦しみを与える内蔵感覚が方法次第では、天国の快楽に変わるのである。勝久は今まで経験したことがない、痛みと快感が合わさって何とも言えない不思議な感覚に興奮した。

 さらに、興奮状態にあると、勃起するだけではなく、金玉袋の防御力も下がる。本来、金玉袋は金玉に衝撃があった場合、即時に縮まって、衝撃から金玉を守る機能があるが、性的興奮の最中だと、金玉を守ることよりも性的快感の方が優先されてしまうためである。このため、勝久の金玉はますます無防備となった。

 常夏は不意に、勝久の金玉をすり合わせるように、強く握り込んだ。
「ぎゃ!」
勝久は短く叫び、暴れるが、常夏と鈴与に完全に身体を固定されているため、ほとんど動くことができない。

 常夏は「少なくとも100数えるまでは我慢していて下さいね」と言い、金玉握りを続けるが、勝久はそれどころではない。金玉から地獄の痛みが伝わってくる。男としての意地や誇りを考えている場合ではなく、悶絶するしかない。

 また、鈴与もおちんちんを勢い良く揉み始め、射精促進の技を使い始めた。生殖機能喪失の危機と生殖機能最大の使命が競合した場合、普通は使命の実行が優先される。生殖機能を喪失する前に、使命を果たそうとするためである。しかし、常夏はただの金玉握りではなく、射精止めの技まで使っている。

 射精が近くなると、金玉が大きく上に上がる現象が起きるが、これを利用して、金玉が上がってくる度に下にぎゅっと引っ張って、射精を止めるのである。女の子には全く理解できないが、射精したい時に射精できないのは相当つらいらしい。

 勝久も女の子に強制射精させられるという事態は避けることができたが、射精できないのもかなり苦痛である。本来ならば、射精時の快感で一時的であっても、地獄の苦しみから逃れ、金玉のダメージがリセットされるはずであるが、今の状態では、それも期待できない。

守護大名との抗争(第10話)

2011.03.13
 普段、東国を田舎だと見下している京の貴族たちもその実力は認めざるを得ない。そもそも、京で便利な暮らしに慣れている公家は、武蔵や上総などという関東まで行かなくても、美濃や尾張の名を出されただけで、十分、坂東の武士だと印象を持つ傾向がある。

 東国の武士団は、源平合戦でも、南北朝の動乱でも、その強さを見せつけた。坂東の武士は比類なく、屈強な男たちなのである。もし、坂東の武士に対抗できる武士がいるとしたら、九州の武士団か、奥州の武士団であるが、足利義満の治世であっても、室町幕府の威光が完全には及ばなかったので、京童は九州の武士を見る機会はほとんどない。奥州の武士団も南北朝の動乱で北畠親房が率いて上洛してきた事例くらいしかない。しかも、足利尊氏を追い払うと、すぐに帰国しているのだから、現実問題として、存在感はあまりない。

 勝久は試合の主導権を完全に奪われていた。金玉を握られた時点で女の子の勝ちに決まっているが、それのみならず、射精をストップされながら、イカせ技も受けている。男の子を物理的に屈服させるのは金玉であるが、精神的に服従させるのはおちんちんの役目である。

「23、24、25・・・」
常夏は楽しそうに数を数えながら、金玉握りを続けた。常夏の手の中では、勝久の左の金玉と右の金玉がお互いに押しつぶされるようになりながら、抵抗を続けている。金玉は内蔵の一種である上、どんなに頑張っても金玉には筋肉が付かないため、男の子には内蔵をえぐられたのと同じ苦痛が与えられる。

 声を挙げることもできなくなった勝久は黙って、地獄の激痛と闘ったが、勝久にはもう1つ耐えないといけないものがあった。それは射精である。本来、常夏が射精を止めているので我慢する必要はないのだが、常夏が射精をストップさせているなど、勝久は知るよしもなかった。金的攻撃ありの実践体術を経験したことがない者はそんな方法があるということすら、知らない。

 常夏に負けずと、鈴与もイカせ技を続けた。今の勝久にとって、おちんちんから来る快感と金玉から来る地獄の痛みはパラレルの関係にある。絶妙なバランスの上に成り立っているということだ。射精は確認できないものの、鈴与は、勝久のおちんちんが時々ビクッと動いているのは感じていた。常夏が射精を止めていなければ、射精している状態だということである。

 射精したいのに止められているので、勝久は完全に勃起し、おちんちんの先までガチガチになっていた。こうなると、局部はますます敏感になり、勝久には強烈な快感が与えられる。しかし、射精はできないのである。勝久はもどかしい気持ちにさせられた。