極月の天使（第３４話）

　最初、孝が香菜を殴る様子を見て、喜びに浸っていた大祐・康平・村上だったが、香菜の膝金蹴りを見て凍り付いた。女子にとって、男子を懲らしめるのは簡単なことで、金玉を軽くでも良いから蹴り上げてやればいいだけである。その後、男子は痛み以外、何も感じられなくなって、勝手に悶絶して動けなくなってしまう。まさに、女の子の護身術には最適な技である。

　棒立ちになっている男子の股間を後ろから友恵・裕美が蹴り上げた。もちろん、そこには大切な男の急所がぶら下がっている。女子が３人、男子が４人だったので、かろうじて村上は難を逃れたが、大祐と康平は速攻金的で戦闘不能にさせられた。

　もはや、女子と対等に戦えるのは村上だけである。

裕美：「村上君は孝君に無理やり誘われただけなんでしょう？私たちは何にもしないから、今日はこのまま引き上げてくれない？」

　裕美が逃げ道を用意してくれたが、村上の中にある男のプライドがそれを許さなかった。

村上：「こんな卑怯なことをされて黙って帰るなんて、できねーよ。だいたい、おまえたち、女子のくせに生意気なんだよ！」

　村上はつい喧嘩腰に言ってしまった。

裕美：「そうなんだ。それじゃあ、村上君の金玉にも反省してもらわないとね？」

　裕美の言葉を聞いて、村上は反射的に金玉を守ったが、その隙に友恵と裕美は「ここまでおいで！」と走り出した。慌てて。村上も２人の後を追う。

　公園と言っても隠れる場所はほとんどなく、走り回っているうちに、２人はシーソーのある辺りに追い詰められた。香菜は孝を懲らしめている最中なので、公園から出ることはできないし、ここで勝負をするしかない。

村上：「今からでも遅くないから、孝たちに謝れよ！さすがに女子を殴るのは悪いし」

　そう言いながら、村上は２人に近づく。ここは公園の最奥部で後ろはフェンスを隔てて森。友恵と裕美は逃げ場所もなく、手をこまねているだけに見えた。

　しかし、村上がシーソーをまたいだ瞬間、事件は起きた。友恵が思いっ切り、反対側の板を踏んだのである。当然、シーソーは持ち上がり、村上の股間を直撃する。

村上：「ぐおおお！！！」

　凄まじい悲鳴が公園を駆け抜けた。いくら金玉が急所だと言っても普通に女の子が蹴ったり、握ったりしたくらいでは、つぶれはしない。しかし、今回は事情が異なる。シーソーのテコの原理で、思いっ切り、股間を痛め付けられたのだから、男の子は本当の意味で生殖機能の危機になる。

　村上は今にも吐きそうな青い顔になって、シーソーの脇に倒れ込んだ。柔道で鍛えた身体も、金玉から来る重苦しい痛みの前には形無しだった。戦闘不能どころか、息をするのも苦しいみたい。

　金玉は袋の中をクリッと逃げたので潰れはしなかったが、金玉の変形を強いられた男子は悲惨である。「キンタマ痛てぇえええ！！！キンタマが潰れるぜ！助けてくれ！！！」と叫びまくっている。

　叫んだところで金玉はなくならないが、もはや、男としてのプライドを考えている余裕もないらしく、男の痛みに屈して、どうにもならない痛みにもがき苦しんでいる。

　一方、これだけの激痛を与えた女の子たちは余裕綽々で、自分のは無縁の痛みに苦しんでいる男子を楽しそうに見つめていた。金玉の痛みは、女の子は一生経験することのない男だけの痛みなので、まさに他人事だった。

友恵：「こんなので痛いの？私なんて全然平気よ？」

　友恵は裕美に頼んで、シーソーに股間を打ち付けてもらったが、何度やっても全く痛くない。普通に足と足の間をバコバコと板が打ち上げるだけである。

裕美：「男の子って、かわいそうね。本当は私よりずっと力持ちなのに、小さなタマタマがあるせいで、こんなに苦しい思いをするなんて」

友恵：「男子なんてキンタマをぶら下げて暴れ回っているだけのバカなんだから、金蹴りは良い薬よ。金玉が付いてくる限り、男は女に勝てないって、ちゃんと自覚させることができるし」

　一方、裕美と裕美が交代で股間を打ち付け合っている様子を見せつけられて、村上は『女子は化け物・・・。俺、金玉付いているのに、どうして女子と喧嘩しようなんて思ったんだろう・・・』と激しく後悔した。柔道では負け知らずの村上も、急所攻撃ありの女子との喧嘩では悶絶しているしかないのである。


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極月の天使（第３３話）

　帰りの会が終わって、放課後、香菜と孝たちの仲は再び乱れていた。孝たちは金的攻撃で地獄の苦しみを味わったと言うのに、香菜は普通に怒られて、その後はプールサイドで文弥と楽しく話していただけだったので、釣り合いが取れていないと男の子は感じていたのである。

　一方、香菜が金的攻撃をしないと約束させられたのは文弥だけだし、直接、他の男子の金玉をいじめてはいけないとは言われていない。もちろん、教室で騒ぎを起こせば、また先生に怒られるだろうが、学校の外なら、特に問題はない。先日みたいに、孝たちの金玉を痛め付けてやればいい。

　孝は香菜にリベンジすると言って、クラスの強そうな男子に呼びかけを行ったが、プールでの惨事を見たためか、名乗りを挙げたのは村上康介（むらかみ・こうすけ）だけだった。しかし、孝たちにとっては、心強い味方である。何しろ、幼稚園の頃から柔道をやっていて、喧嘩はめちゃくちゃ強い。もしも、１対１で戦ったら、孝も負けるかも知れない。

　校門を出た直後から、香菜と孝の追いかけっこが始まった。普通の徒競走だと、男子の方が断然有利なので、香菜たちは近くの公園に逃げ込んだ。本当はもう少し人目に付かない場所が良かったが、仕方がない。

孝：「おまえたち、さっさと謝れ！『もう２度と男子には逆らいません』と約束するんだったら、許してやっても良いぜ」

香菜：「あんたたちこそ、素直に負けを認めたら？」

孝：「あんな卑怯なことをされて負けを認めるわけがねーだろ！」

香菜：「ふーん、男子って、金的攻撃なしのハンデがないと、女子にも負けるのね」

孝：「おまえ、言わせておけばいい気になりやがって！」

　孝は香菜に掴みかかった。香菜は避けて金蹴りを放ったが、孝に足を取られて、逆に地面へと倒された。すかさず、孝が覆いかぶさる。香菜に孝を押しのけるだけの力はないし、孝のやりたい放題にできる体勢だった。

　孝が上から押し倒すようにしているので、孝のパンチが香菜の顔を直撃する。香菜は手で顔を守ろうとするが、腕力は孝の方がずっと強くて、簡単に押さえられてしまう。

香菜：「痛い！」

　やはり、香菜も女の子なので、顔をたたかれると、とても痛い。しかも、孝の手はゴツゴツしていて、軽いパンチでも身体に堪える。

孝：「こないだのと今日の仕返しだ。泣きながら謝るまで許さないからな！」

　孝は１発・２発・・・と数えながら香菜のことを殴り続けた。香菜が急所攻撃を受けてうずくまっている時の自分と似ているので、とても愉快だった。

　しかし、男子の優勢は長く続かない。孝が「４発」と数えた時、香菜が無防備になっていた股間を膝で思いっ切り、蹴り上げたのである。

孝：「ぐほおお！！！」

　孝は体勢を維持することができず、香菜の上に倒れ込んだ。香菜の柔らかい身体と胸のふくらみを直に感じた孝であったが、女の子の感覚を楽しむ余裕もなく、本格的な痛みが襲って来た。

　その隙に香菜は孝の覆いかぶり体勢から脱出する。金玉は男子最大の急所だから鍛えられないのは当然だが、今回の場合、香菜の膝金蹴りによって、孝は全体重を金玉で支える羽目になってしまい、余計に苦しむ結果となった。

　香菜が土をはたいて、立ち上がる頃になっても、孝は反撃をするどころか、金玉の痛みに屈して、悶絶しているしかなかった。

香菜：「女の子に暴力を振るったんだから、覚悟しなさいよ。男に生まれてきたことを後悔させてあげるから！」


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極月の天使（第３２話）

　文弥は、香菜からの直接的な刺激を伴わない誘導にも乗せられてしまう位の耐性しかないのだから、千鶴からの愛撫に耐えられるわけがない。

　元々、この時期は射精能力と耐性が不安定だし、女の子の生理不順みたいに、外的な要因で男の子のおちんちんを操作するのは造作もないことだった。

　プールでさんざん香菜に扇情されていたこともあって、文弥はすぐに射精しそうな感覚に陥った。射精には至らないものの、家でおちんちんをいじるような動作は色々としていたが、女の子にやってもらうのは今日が始めて。ここまで強い快感は経験したことがなかった。

文弥：「ひゃあ！ひゃ！ひゃ・・・・」

　文弥は、おちんちんから来る快感に身体をくねらせて、小さな悲鳴を挙げていた。

千鶴：「痛いの、痛いの、飛んでいけ♪」

　千鶴は楽しそうに、文弥のおちんちんを揉んでいた。男の子が感じている表情は可愛くて、つい、愛撫にも力が入るらしい。おちんちんの裏側や段差の部分など男の子が弱いところを集中的に狙うようになってしまう。

文弥：「も、もう出そう・・・」

千鶴：「まだ大丈夫よ？本当に射精する時はタマタマが大きく動いたり、色々変化があるから」

文弥：「でも、う、う・・・」

　最初の時は愛撫に乗り気でなかった文弥であるが、途中で考え方が変わった。おちんちんから来る快感が男の子の羞恥心を上回って来たらしく、自ら腰を動かしたり、足を広げるようにして、千鶴の愛撫を進んで受け入れるようになってきたのである。

　しかし、天国には行けても極楽までは行けなかった。千鶴が「もうすぐ時間だから教室へ戻りましょうね」と言って、愛撫を中断したからである。

　千鶴は何と言うこともなく、服を着させると、文弥の荷物も持って歩き出した。一方、射精寸前の状態に置かれた文弥は、どうにもこうにも、もどかしい気持ちにさせられる。

　男の子は射精したい時に止められると、性欲を抑えるのが大変らしい。特に、文弥の場合、まだ射精したことがなく、射精機能も整っていないので、行き場がなくなった精液がおちんちんに残って、何とも言えない違和感を男の子に与えているらしい。

千鶴：「文弥君、早く～♪」

　千鶴は軽やかに廊下を歩くが、文弥のおちんちんは「射精させて！」と叫んで、足や腰もそれに同調しているのか、うまく歩けない状態だった。


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極月の天使（第３１話）

　教員向けの更衣室は本校舎の片隅にある。用具室や事務室は点在するが、人の出入りは少ない。児童だと、ほとんど来る機会がない区域である。

千鶴：「さあ、お着替えましょうね？」

　千鶴は素早く水着を脱ぎ始めた。何も遮る物はなく、千鶴の身体があらわになる。

　文弥は視線をさまよわせながらも、どうしても千鶴の胸や股間に目が行ってしまう。母親以外で、女性の裸を見たのは幼稚園か、小学校１・２年生の頃が最後だし、今では全くそのような機会はない。

　だが、文弥は今でも、まだ第二次性徴期の始まる前で、声変わりも発毛もしていない。身長・体重は増えたが、生殖器関係の部位は幼稚園の頃からほとんど変化なし。実際、千鶴も先生と児童と言う関係以前に、異性に裸を見られているというイメージもなく、遠慮なく、脱いでいる。

千鶴：「文弥君、まだ痛いの？」

文弥：「うん・・・」

千鶴：「大澤さんはもうやらないと言っているけど、何かあったら、いつでも先生に相談してね？」

文弥：「はい、わかりました」

　その後も文弥は着替えるのをためらっていた。おちんちんは勃起しているし、千鶴の全裸まで見せつけられて鼓動がドキドキだったからである。勃起は条件反射のようなもので、男子の意志ではどうにもできないらしい。

千鶴：「文弥君、やっぱり、つらいの？」

文弥：「そんなには痛くないですから、先生は先に帰って下さい。あとは僕が自分でやれますから・・・」

千鶴：「でも、動けないくらい苦しいんでしょう？先生がお着替え、手伝ってあげるわね？」

文弥：「いや、いいです。大丈夫です」

千鶴：「遠慮しなくて良いわよ？」

　文弥を落ち着かせて、千鶴が水着を脱がせると、海水パンツの中で行き場を失っていたおちんちんが勢い良く、飛び出して来た。

　文弥は恥ずかしそうにうつむいたが、千鶴は表情１つ変えず、水着を脱がせて、バスタオルで文弥のおちんちんや金玉を丁寧に拭いた。タオル越しとは言え、千鶴におちんちんを触られた男の子は必然的に反応してしまう。すでに勃起状態だったおちんちんは余計に大きく立ち上がって、男の子であることを誇示していた。

千鶴：「文弥君はまだ精通していないの？」

文弥：「・・・うん、そうです」

千鶴：「射精すると痛いのが治るみたいだから、やってみる？」

文弥：「いいえ、いいです」

千鶴：「射精する前にやめてあげるから平気よ？」

　そう言うと、千鶴は文弥のおちんちんを優しく揉み始めた。


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お知らせ（2012年1月29日）

色々とコメントやウェブ拍手をありがとうございます。
小説を書く上で、コメントやウェブ拍手は、
とても励みになります。

読み切りでも希望が多ければ、シリーズ化しても
良いですよ。
希望を出す時は詳しく感想を書いてくれると
うれしいです。


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臨時予告（2012年1月29日）

臨時予告（2012年1月29日）
今日中に「極月の天使」を２話分以上
更新する予定です。


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偶然の幽霊さん

　千種彩弓（ちぐさ・さゆみ）は、暇で仕方がなかった。

『もう幽霊になってから、何週間経つのかな？』

　彩弓は中学２年生だったが、ちょっとしたことが原因で、幽霊になってしまった。別に死んでしまったことを恨んだり、後悔はしていないが、退屈で仕方がない。

　幽霊になっても、空は飛べないし、物を動かすこともできない。だれか、他に話せる幽霊がいればいいが、周囲に幽霊はいない。彩弓のように、この世に未練のない者でも残っているのだから、恨みや憎しみを抱いて成仏できない幽霊がたくさんいてもおかしくないが、彩弓は自分以外の幽霊に会ったことがない。

　自身が幽霊になっていても、幽霊は何となく怖いイメージがあるので、それはそれでいいが、話し相手すらいないのは、つらすぎる。

　しかし、ある日、彩弓は気付いてしまった。男の子のあそこなら、触れることができるのである。

　元々、生前、彩弓は活発な女の子だった。男の子を泣かせることもしばしば。クラスの男子を襲って、ズボンを脱がせたり、電気あんまをしたりしていた。

　電気あんまをすると、ちょっと不良っぽい男子でもズボンの前を膨らませているので、けっこう快感だった。反射的勃起に男子の意志が介在する余地はなく、女の子がおちんちんの方を選べば勃起、金玉の方を選べば激痛を与えられる。

　男子にとっては、何でもない時に勃起してしまうことは恥ずかしいことらしく、勃起しないように我慢しているが、彩弓が本気になれば、１００パーセント勃起させることができた。男子に感じさせるコツを覚えたみたい。

　生きている時は、時間や場所の制約があって、さすがに先生の見ている前や全裸状態での攻撃はできなかったが、今は違う。霊感のない人間は彩弓の姿を見ることさえできない。

　彩弓がターゲットに選んだのは、同じ小学校出身の大野秀樹（おおの・ひでき）だった。秀樹は陸上部で、とにかく、すばしっこい。小学校の頃は女子のスカートをめくったり、胸を触って逃げたりしていた。女子全員でどんなに怒っても、やめようとしなかったし、女子だけではなく、男子にも暴力を振るっていたので、少しは仕返しをしてやりたいという気持ちがあった。

　ちょうど、中学校では、運動会の騎馬戦の練習をしていた。秀樹はセクハラ行動をすることとは裏腹にかなり小柄な男の子だった。さすがに中学生になってからは、女子への直接的なセクハラはしなくなったが、人間の性格はそうそう変わるものではない。他の小学校出身者には秀樹のことを『大野君、可愛い！』とか言う女子もいたが、彩弓はそのような感情は全く持てなかった。

　秀樹は騎手役なので、彩弓は下から金玉を握ってやった。もちろん、秀樹は苦しみ出す。彩弓が金玉を引っ張っていると、そのまま、落馬してしまった。

「男らしく、金玉を押さえて泣いてね！」

　落馬した後も、彩弓は秀樹の金玉を握った。普通の物は動かせない代わりに、彩弓の手は、秀樹の両手や体操服を通り抜けることができる。なので、どんなに秀樹が金玉を守っていても無意味である。金玉だけ着実に握って苦しめることができる。

「ぐおお！！！」

　秀樹は両手で股間を押さえて、前屈みで悶えていたので、彩弓は後ろから金玉を握って、上へと持ち上げてみた。彩弓には秀樹を持ち上げるだけの力はなかったが、金玉を握られながら、持ち上げられた秀樹は地獄の苦しみに襲われる。

　外部的には、金玉袋が伸びただけだが、金玉本体も変形を強いられて、生命の危機と信号が発せられている。金玉を攻撃されると、男子は痛みしか感じられなくなるが、今回は特にひどかったらしく、彩弓がいたずらを始めて１分も経っていないのに、秀樹は泣き始めてしまった。

　その後、秀樹は後ろから金玉を握られたと訴えたが、２人とも否認して、周りの男子もそんな様子はなかったと言うので、笑い者になっただけで終わった。しぶしぶ、立ち上がった秀樹は片手で金玉をかばいながら、のろのろと教室へ戻って行った。少し歩いただけで、金玉が揺れて、痛みがぶり返してくるらしい。


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お知らせ（2012年1月24日）

色々とコメントやウェブ拍手をありがとうございます。
コメントやウェブ拍手は、とても励みになります。

歴史小説は人気があるみたいですね。
男の子も自分で金玉をたたいたりして鍛えれば
痛みにも慣れて、女の子に勝てるようになるかも知れません。


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臨時予告（2012年1月24日）

臨時予告（2012年1月24日）
　今夜、読み切り作品を更新する予定です。


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南都への密書（第６話）

　女の子の金蹴りはとても効果的だった。金玉から強烈な苦痛が来ると共に、脳からは「金玉を守れ！」を言う命令が出るので、男の子は一瞬で戦闘不能になってしまう。さすがの啓太も金玉と脳から来る命令には逆らうことができず、強制的に沈静化させられる。

明日香：「あら、もう終わりなの？」

　明日香は容赦なく、蹴りを啓太の横腹に当てて、体勢を崩させた。啓太は両手で股間を押さえて転げ回る。

明日香：「早く降参しなさいよ？今なら、これ以上、痛いことはしないから」
啓太：「まだ、まだ・・・」

　男の意地で啓太は何とか、フラフラと立ち上がった。普通、まともに金蹴りをされた男子は少なくとも１０分位は立ち上がれないので、明日香は少し驚いた。

　しかし、明日香はすぐに次の攻撃に移る。もう１回金蹴りを決めてやったのである。今度は真下から金玉を突き上げるように蹴り上げた。垂直方向からキックされた金玉は痛感神経が集中している部分を圧迫される上、女の子の足と恥骨の間に金玉が挟まれる形になる。

啓太：「ぐっげほおお！！！な、何をしやがる！」

　啓太は虚勢を張ったが、再び床に崩れてしまい、立ち上がれない。怒りの形相で、明日香のことをにらみつけている。かなりキレているらしい。

明日香：「だって、実践体術だもの。おとなしくしていないと、キンタマ潰しちゃうわよ？」

　啓太は怒りにまかせて、明日香のことを殴りたい衝動に駆られたが、金玉から来る痛みが戦意を奪っていく。

明日香：「男は金玉が付いている限り、女の子に勝てないのよ。悔しかったら、金玉を鍛えてみれば？無理だとは思うけど（笑）」

啓太：「ふ、ふざけやがって！」

明日香：「ふふ、立ち上がることもできないのに何を言っているの？金玉は男にしか付いていないんだから、抵抗しても無駄よ」

　明日香は楽しそうに苦しむ男の子を見下ろしていた。

啓太：「く、くそお・・・」

　啓太は悔しがったが、身体が言うことを利かない。

明日香：「ほら、もう一発やってあげるわね。後ろからはどうかしら？キーン！」

　そう言うと、明日香は後ろから金玉を蹴り上げた。男の子にとっては、このアングルからの攻撃が１番つらい。クッションの役目を果たすおちんちんもなく、女の子の蹴りが金玉を直撃するからだ。

啓太：「ぐひゃあ！！！」

　啓太は前屈みの体勢さえも維持できず、床を転げ回った。先程まであった余裕は全くなく、女の子の為すがままになるしかなかった。金玉から来る生殖機能に関わる特殊な痛みには、鍛え上げた腹筋も背筋も無意味で、男の子はただ悶絶しているしかない。


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