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出生前診断(その3)

2014.08.02
 スポーツ選手養成学校のため、男子優位の四条学園でも例外の科目がいくつかある。その1つが水泳である。水泳は水圧抵抗の少ない体型や浮力と言った面も重要な要素になってくるので、一概に男子が有利とは言えないのである。また、タイムに関わりなく、女子の方が大きく報道される傾向さえある。

 他の科目では男子が3分の2以上になることが多いが、水泳は選択授業だし、女子と男子が半々くらいである。

 年頃の男子と女子がお互いに水着で授業を受ければ当然であるが、男子は反応してしまう。もちろん、女子も反応するが、男子と違って内面的な変化で終わる。しかも、出生前診断を利用する親は、たいてい、胸の大きさも大きめに指定する。顔も美形だし、スタイルも良い。

 可愛い女の子を前にして、男子は勃起しないように我慢するのに大変だが、女子も生理への気配りが必要になる。授業を見学して生理を周りに知られるのは恥ずかしいし、タンポンを付ければ生理中の水泳も問題ないのだから、授業を休む気にはあまりならない。

 しかし、タンポンに違和感のある生徒は生理で休むことがある。タンポンを付けていても違和感があるし、付け方を間違えると、とても痛い思いをするからである。また、水泳中は良くてもプールから上がる時に出血してしまうこともあるから、つらく感じる生徒もいる。

安田:「いいか、授業を始めるぞ」

 安田はまだ20代の男性教諭である。専門はテニスだが、この学校では主に水泳を担当している。筋肉質でマッチョな身体も魅力的だが、それ以上に目を惹くのは股間の膨らみである。教師用の水着は男子の水着ほどはぴっちりしていないが、それでも形や大きさはよくわかる。

 プールサイドで、男子が1列目、女子が2列目と言う隊形で並んでいる。

安田:「お互い向き合って準備体操、始め!」

 この学校では、プールの授業では、最初に生徒同士で体調確認を行う習慣がある。

玲奈:「体調はどうですか」

 玲奈が春樹のおでこに手を当てて熱をはかるような動作をする。

 授業中とは言え、男子には本能がある。男子の意思とは関係なく、可愛い女子を前に射精の準備を始めてしまう。女の子におでこを触られただけなのに、半立ち状態だった春樹の海パンの前は大きく立ち上がってしまった。

「男子のあそこって、単純で面白いわね」

「うっせーよ!」

「欲求不満でたまっているんじゃないの?」

「おまえこそ、股間ばかり見てきて変態じゃないかよ!」

「えー?、私はエッチなことなんて考えていないし、同級生相手に勃起している方が変態さんじゃないの」

「くそ!」

 春樹は悔しがるが、勃起は収まらないし、玲奈の挑発でますます固くなってしまった。もちろん、玲奈の方も水着の上からとは言え、同い年の男子のおちんちんを間接的に見て、エッチな気持ちになる。しかし、女子は男子とは違って、勃起現象がないため、他の人にバレる心配はない。

 玲奈が周りを見渡すと、向かい合っている男子はみんな海パンにテントを張ってしまっている。そんな様子を見て、女子はつい笑ってしまう。

「男子って、大変ね」

「でも、あんなのが付いているから、女の子の胸を触ったり、スカートをめくったりしちゃうんでしょう?」

「そうよ。性犯罪をしたくなる男性ホルモンを作っているのは男性器なんだから、女の子に警報を出す意味があるんじゃないのかしら?」

 女の子から好き勝手な批評をされ、男子は悔しがる。しかし、どうしても女の子の胸や股間に目線が行ってしまうし、おちんちんは固くなったままで元に戻らない。男子たちは普段、自分が専念しているスポーツのことを考えたり、準備体操をしたりして、勃起を抑えようとするが、おちんちんは男子の意思よりも生殖機能の維持の方を優先させてしまうらしい。男の子たちの努力は徒労に終わる。

 必然的に股間は無防備になってしまう。

安田:「男子は1000メール、女子は500メートル。遠泳のつもりで行け。終わったら、各自、適当に練習するように」

 どんぶり勘定の体育科教師らしく、女子は男子の半分と言う基準があるらしい。実情として、平均的な女子の2倍の身体能力を持つ男子なんて、そうそういるものではないと玲奈は思ったが、これが現代社会なんだから仕方がない。

 四条学園に入学するような女子はそこら辺の男子高校生よりも体力があるし、500メートルの遠泳などすぐに終わってしまう。プールサイドに上がった女子は男子のことを眺める。

 『海パンの中ではピッチピッチで金玉の逃げ場所はないわね』とか『あそこが1番大きいのは春樹ね。勃起したら海パンからはみ出しそうになっているし♪』などと、ついエッチなことを考えてしまう。男子にとって射精が最優先事項のと同じように、女子にとっても男性器への関心が最優先事項になってしまうことがある。しかし、男子と違って、女子はエッチなことを考えていても他人にバレる心配はない。なので、プールの授業中でも遠慮なく、男子の股間を観察できる。

 次第に男子も1000メートルを泳ぎ切って陸に上がってくる。1キロの遠泳を終えた男子はプールサイドに気ままに横たわったり、あぐらをかいだりする。

 無防備な男子の姿は女の子の残酷な好奇心を刺激する。玲奈は春樹に近づくと、股間にボディータッチする。遠泳後で疲れていた春樹であるが、本能はある。同い年の女の子におちんちんを触られて、つい反応してしまう。

「あんなに泳がされておちんちんを立てちゃうなんて、春樹は絶対にMね♪」

「ちげーよ!」

「そんなに大きくして何が違うの?」

「女子に触られたら立つに決まっているだろ」

「セクハラされているのに立つの?やっぱり、Mじゃないの♪」

「うるせーよ!」

 春樹は怒鳴ったが、おちんちんは勃起したままで収まる気配もない。

「こうすれば、元に戻るかもよ?」

 そう言うと、玲奈はおちんちんの下にぶら下がっている金玉を2つとも握り締めた。

「ぎゃあ!!!」

 春樹は悲鳴を上げた。

「ほら、男の子でしょう?ファイト!」

 玲奈にとっては肩揉み程度の金玉握りだったが、男の子には地獄の苦しみらしい。

「おちんちんの方は揉むと気持ちいいのに、キンタマの方は痛いの?」

「早く離せ!」

「春樹も私の股間を握って良いわよ?」

「そう言う問題じゃねーよ!」

「別に胸の方が良ければ、そちらでもいいわよ♪」

 玲奈は余裕いっぱいで言う。一方、春樹は激痛の中にあっても妙な感覚に襲われた。春樹に彼女はいない。女性の胸を触ったのは幼稚園の頃に母親の胸を触った時くらいである。幼稚園の時は無意識に触っていただけであるが、第二次性徴を通じて、春樹は成人男性としての骨格を備えた。身体能力の高い男子にはなれたが、女性経験はない。代わりに、朝立ちや夢精などによって、自分は男であると言うことを意識させられる。同級生の女の子に反応してしまうのも同じことで、そんな可愛い女の子が胸を触らせてあげると言っているのである。春樹は夢中になって揉みまくった。

「もっと気持ちいいことしてあげる♪」

 玲奈は海パンの上から春樹のおちんちんを優しく愛撫し始めた。

「あ、ああ・・・」

 思わず、春樹が声を上げる。軽くボディータッチされただけで固くなってしまうのだから、この愛撫に耐えられるわけがない。

『平常心、平常心・・・』

 周りに知人がいることもあって、春樹はおちんちんから意識をそらそうと、武道で使う精神統一の呼吸法をする。しかし、玲奈の「春樹のおちんちん、もうガチガチだわ♪」・「家で1人でいじっているだけならここで出しちゃえば?私が見ていてあげる♪」などと言われ、意識を性器に戻される。

 胸を触ったのはおちんちんを触ってきたのとお互い様と言う面があるが、射精は違う。男子の屈服を意味する。

 元々、精子を子宮に届けることがおちんちんと金玉の主な存在理由である。その子宮を持つ女の子から誘いを受け、春樹のおちんちんは射精の準備を始める。生殖機能維持の構造上、男子の意思よりも射精の方が優先される。また、男子の抵抗を排除するため、神様はおちんちんの現状に男子の心理を合わせるようにプログラミングしておいた。具体的に言うと、春樹は理性の部分でどんなに強く射精しないと決意していても、脳は快感を与えて男子を射精したいと言う気持ちにさせるのである。それでも応じない男子は、勃起と射精と言う行為を強制して、物理的に服従させる。

 春樹は男の意地で抵抗の道を選んだ。また、玲奈に感じさせようと、胸や股間を触りまくる。しかし、彼女どころか、親しい女友達すらいない春樹の愛撫は男の子が楽しむためのものになっており、玲奈に影響は出なかった。逆に、女の子の身体の柔らかさや香りを実感して、春樹の方が感じてしまった。

 心理面では完全に射精したい衝動に駆られてしまっているが、あくまで玲奈の誘導には乗らない決意をした。もちろん、そんな決意など生殖機能維持のプログラムの前には無力で、フル勃起と言う形で男子に矛盾を思い知らせる。

「強がちゃって。ここに本当は出したいんでしょう?」

 玲奈はすっきりとした股間を見せつけるように春樹にさらけ出す。異性の性器への興味なら玲奈の方が上であるが、女の子には勃起も射精もない。女の子自身が『まだイキたくない!』と思っているうちはイカないで済む仕組みになっている。なので、頭の中ではめちゃくちゃ快感を味わっていても、気が済むまで終わりは来ない。

「女子のくせに破廉恥なことするなよ!」

「えー、女の子だから、恋愛に興味があるんじゃないの♪」

 すぐに射精されてもつまらないので、時々、玲奈は金玉にデコピンをしてみる。

「うっ!」

 快感の中にあった春樹の下半身を鈍い痛みが襲う。玲奈は副睾丸を中心に何度もデコピンを続ける。副睾丸は痛感神経が集中している急所中の急所で、どんなに強い男子でも一瞬で戦意を喪失してしまう部位である。しかも、身体が大きくなったり、トレーニングをしたりしても鍛えられるわけでもなく、男子は生まれた瞬間から金的・副睾丸の恐怖におびえないといけない。

「そんなに痛いの?」

 キンタマの痛みとは無縁の玲奈は不思議そうに尋ねる。玲奈の専門は、金的攻撃であるが、金的攻撃が男子相手の試合で効果的と言うことは知っていても、どんな風に痛いのかはよくわからない。なので、時々、金玉の痛みで苦しんでいる男子に質問している。

「いい気になりやがって!」

 春樹は玲奈の股間を握った。しかし、つかむところがない。仕方がないので、股間全体を圧迫する。

「くすぐったいわね」

「なんで痛がらないんだよ!?」

「それくらいに痛がるわけがないでしょう?男子のキンタマって、柔らかくて良いわね」

 いたずら心に駆られた玲奈は金玉を持ち上げてみた。ほんの10センチほど持ち上げただけだが、瞬間的な変形を余儀なくされた春樹は苦痛に襲われながら体勢を変えた。母親とへその緒と同じく、男子と金玉も不可分の関係にある。

「くそ!」

 春樹は悔しそうに叫ぶが、金玉からは重苦しい痛みが伝えられるし、寸止め状態のおちんちんは男子を葛藤させる。男子の気持ちなどお構いなしに、喧嘩相手の女子に男子の身体が支配される。

「男子って、面白いわね。こんなに大きな弱点を持っていて、小学生の女の子にも負けちゃうわよ♪」

 春樹は起死回生のチャンスを狙って、玲奈の股間を強く握るが、何のダメージも与えられなかった。見た目通り、女の子はすっきりとした股間で金玉のような握りやすい急所はどこにもぶら下がっていない。

 春樹は玲奈との対決で、おちんちんも金玉も、女子の前では、弱点にしかならないと思い知らされた。金玉から来る痛みには、筋骨たくましい身体も日頃のトレーニングも何の役にも立たず、プールサイドにうずくまっているしかなかった。


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お知らせ(2014年8月2日)

2014.08.02
色々とコメントやウェブ拍手をありがとうございます。
コメントやウェブ拍手は、とても励みになります。
もう少ししたら、読み切り教室を更新する予定です。

今回の読み切りで、プールの準備体操の段階で男子は勃起していました。私の小説の女子は、男子の勃起がわかっても、からかうだけで批難する子はあまりいません。男子のおちんちんって見ていて面白い!と思っている女の子が多いせいかも知れません。女の子を屈服させる男子の象徴の下にぶら下がっている金玉があまりにも脆いのも楽しいですし♪朝立ちや夢精に悩まないといけない男子に合掌。夢精しちゃうなら、ナプキンみたいなものを着ければいいと思うのですが、金玉と同じく、無防備に過ごしている男子が多いですね。

性的な言葉を使うと、コメント投稿がブロックされることがあるみたいなので、コメントができなかった人は、「射。精」とか「金。玉」という風に書いてみて下さい。