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『司法権力の内幕』・『絶望の裁判所』

2015.01.30
小説も近いうちに更新したいと思っていますが
今日は書籍紹介を行います。

『司法権力の内幕』(ちくま新書)



2013年12月に出た森炎さん(元裁判官)の本です。
最高裁事務総局による司法統制でリベラルな裁判官は人事上冷遇されていると言うのはただの偶然で、人事課長が1人で全裁判官の人事異動を決めているから、その弊害で実力にそぐわない人事異動になってしまっているのが真相と言う見解を出しています。
この人は裁判官経験が7年で、いずれも地裁勤務です。

他にも色々と書いているのですが
翌月、同じく元裁判官の瀬木比呂志さんが、『絶望の裁判所』(講談社現代新書)を出版したため、『司法権力の内幕』(ちくま新書)は笑いの種状態になってしまいました。


『絶望の裁判所』(講談社現代新書)



最高裁事務総局による司法統制を詳細に語っています。
この本が大ヒットし、今月には姉妹本の『ニッポンの裁判』(講談社現代新書)も出ました。
瀬木比呂志さんは最高裁事務総局や大阪高裁にも勤務経験がある方です。
これまで裁判所についての暴露本を出す人は、ずっと地方裁判所まわりだった人やせいぜい高裁勤務がある人くらいでしたが、瀬木比呂志さんは最高裁事務総局に2回も異動しています。
つまり、最高裁事務総局の実態がよく分かっているわけで、異様にリアリティーのある内容となっています。

裁判官の人事に関心がない方も
裁判員裁判について関心がある人は相当数いると思います。
そんな人はぜひ読んで下さい。
裁判員制度創設は、最高裁事務総局内における刑事系裁判官の
クーデターだったと説明する章は一読の価値ありです。


最新刊:『ニッポンの裁判』(講談社現代新書)





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ペガサス座の箱庭(第44話)

2015.01.03
 麻衣は池田に密着しながら金玉握りを続けた。池田の男らしい筋肉質な身体を直に感じて少し興奮する。自分よりもずっと大きくて強い男子が金玉を握られただけで、こんなに苦しむシーンは何度見ても快感である。しかも、その弱点が男のシンボルなんだから、ますます興味が湧く。

 池田は麻衣のことが好き。麻衣は池田のキンタマが好き。男の子が女の子を胸の大きさで選ぶことはよくあることらしいし、女の子が金玉で男の子を選んでも特に問題はないと思うが、男の子たちはなかなか納得してくれない。

麻衣:「キンタマを握り締めたまま離さないでいると、男子って、すぐに床に座り込んじゃうの。でも、弘夏ちゃんと同い年の男の子だと泣き始めちゃうと思うから、クラスの男の子相手に実験しちゃはダメよ。中学生になったら、いいけど♪」

池田:「中学生になってもダメに決まっているだろ!」

麻衣:「そうね。何もやっていない男の子にそんなことをしたら、セクハラになるから、相手に襲われそうになったら、キンタマ握って良いわよ」

 麻衣は自身のセクハラは棚に上げて、弘夏に注文を付けた。でも、弘夏が何と返事をしたら良いのか迷っている感じだったので、麻衣は言葉を続けた。

麻衣:「弘夏ちゃんにはセクハラにならない方法も教えたあげようかな?男の子って、おちんちんをいじってあげると喜ぶから、それで勃起させれば本人の同意ありと言うことで、セクハラは回避できるわよ」

 弘夏は、姉の詩織から「麻衣は自分で自分のことを可愛いと思っているタイプの子だから、キンタマを痛めつけてもいいと思っているところがあるの。弘夏にだけは力加減しているみたいだけど、やられている男子の反応からすると、かなり痛いみたいね」と言う言葉を聞いたことがある。麻衣ほどではないが、詩織も急所攻撃が大好きな女の子である。

 可愛い女の子を前に射精の準備を始めてしまうのは男の子の本能だし、男の子の意思とは関係がない。そもそも、思春期の男子のおちんちんは特に何もしなくても勃起してしまうことが多々ある。夢精とかも女子の生理不順と同じ原理なのだが、男子は射精によって、夢精や勃起のリスクを減らすことができる。もちろん、女子も体重が大幅に減ったら生理が来ないなど生理から解放される手段はあるが、男子の自慰による射精とは桁違いの負担が伴う。女子がこんなに苦労しているのだから、男子は毎日女子に金蹴りされて当たり前だと麻衣は勝手に思っている。

麻衣:「私、池田君が詩織の写真見ながらおちんちんいじっているのも知っているのよ?」

池田:「そんなことしてねーよ!」

麻衣:「水谷君から聞いたし、レオタードの詩織の写真を使っているんでしょう?」

 麻衣の高校で、女子は体育の集団行動として新体操の授業がある。男子が選択の武道をやっている間、身体の線がよく出るレオタードで、きびきびと動いている。それを見る男子はどうしてもパンツの中の物が固くなってしまう。

池田:「ただ見ているだけだ・・・」

麻衣:「まあ結婚していないんだから、他の女子の写真を見ながらおちんちんをいじっていても問題ないけど。弘夏ちゃんは同い年の男子が同じクラスの女子の写真を見ながら自慰しているのがわかったら、どんな心境?」

弘夏:「・・・気持ち悪いです」

 弟の弘夏から見ても、詩織は胸が大きいし、美人である。男子高校生が性衝動に襲われることも容易に想像が付く。しかし、正直な感想を言って、麻衣に嫌われるのは嫌だし、池田に否定的な発言をする。もっとも、詩織本人は「男子のおちんちんを思い通りに誘惑できて楽しい♪」などと言っているのだが。

 一方、池田は小学生の女の子からも軽蔑された感覚になってしまう。

麻衣:「男子は大きくて力もあるんだから、性欲くらい、自分で抑えなさいよ?」

池田:「抑えるために抜いているんだろうが!」

麻衣:「やっと、正直になったわね♪」

 池田の金玉を握りながら、麻衣は「ねえ、この中には何が入っているの?」と聞く。池田は「キンタマ」と答える。

 どんなに強い男子にも、足と足の間には平等にキンタマがぶら下がっている。体内だと、温度が高すぎて精子が死滅してしまうから、股間に無防備にぶら下げる構造になっている。重要な性器は内性器として安全な体内に収納されている女子の股間とは全く別の生き物なのである。

麻衣:「私も前に男の子だった時はそんなに意識していなかったんだけど、キンタマ本体よりも副睾丸の方が痛いんでしょう?」

 そう言うと、麻衣は池田の副睾丸をツメでグリグリといじる。

池田:「ぐうっ!!!」

 さんざん、金的攻撃を受けた後の副睾丸ツメ立てグリグリであって、効果は絶大だった。

麻衣:「あらあら、かなり効いている?」

 麻衣は他人事のように尋ねるが、池田は呼吸困難になって、答えるどころではない。脂汗が出て、たくましい筋肉を伝って降りていく。柔道の有段者である池田が、普段運動をしていない女の子に副睾丸を片手でいじめられただけでこんなに苦しむのである。

弘夏:「ツメでいじられたから、痛いだけで、普通に指でいじられただけなら、そんなに痛くないですよね?」

 池田の男としてのプライドをかばうため、弘夏は男子の強さを強弁するが、その結果、池田はさらにキンタマ地獄を味わう羽目になる。

麻衣:「キンタマって握りやすい位置にあるから、服の上からでも副睾丸とか簡単に把握できるのよ。男子の反応を見ているだけでも面白いし♪」

麻衣:「今日のフィニッシュはどうしようかな?弘夏ちゃんは、副睾丸捻り潰し失神とキンタマ引っ張り潰し失神だったら、どっちが見たい?」

 どちらも失神が前提である。池田のように武道の心得があって基礎体力がある男子は通常攻撃だけだとなかなか失神しない。どんなに叩かれても蹴られても耐えられるのである。だが、金的だけは話が違う。生殖器で重要な痛感神経が集中しているから、力のない女子でも簡単に男子を倒せる。

弘夏:「・・・キンタマ引っ張り失神かな?」

 迷いながらも、弘夏は後者を選んだ。池田に選択権がないのが悲惨である。

麻衣:「わかったわ。キンタマ引っ張り潰し!」

 麻衣の言葉から失神が消えていたが、男子にとって驚異なのは変わりない。

池田:「あっうう!!!」

 池田が叫びながら苦しみ出した。麻衣は手を離さない。

麻衣:「本当はお風呂で全裸か、トランクスでやると、もっとやりやすいんだけど、教室でも簡単にできるパターンでやるわね」

池田:「離せ!離してくれ!」

 池田は断末魔の叫びを挙げるが、麻衣は力を緩めない。麻衣の握力など20キロ前後で、60キロを越える池田の3分の1以下の力である。それでもその痛がり様だ。しかも、キンタマは女の子にとって握りやすく、男の子にとっては一度握られると脱出しにくい形になっている。いくら柔道部でならしている池田が運動神経抜群でも、女子から自分の金玉を取り戻すのは極めて困難である。

 一方、女子にとっては金玉を握ってしまえば、男子を動かすリモコンを手に入れたようなもので、犬散歩をさせるよりも楽に男子を命令通りにすることができる。

麻衣:「男子同士でもキンタマの握り合い解禁すればいいのに。そうすれば、瞬発力のある池田君が有利じゃないの?」

 弘夏は寒気がした。女子はいつでも男子をこんな風に痛めつけることができるのである。しかも、女子には金玉の痛さがわからないため、情け容赦のない残酷な技を次々と考えてくる。その技には柔道有段者の池田も形無しで、3分もしないうちに気絶してしまった。たくましい筋肉はけいれんして、完全に戦闘不能となっている。

麻衣:「男子って、すぐに気絶して弱いわね。弘夏ちゃんも男子に何か嫌なことをされたら、キンタマ潰しちゃえば、すぐに勝負が付いて便利よ♪」

 麻衣は明るく話すが、弘夏は暗い気持ちになった。キンタマがあるか、ないかで、男女対決はこんなにも結果が変わると言うことを改めて実感した。


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お知らせ(2015年1月3日)

2015.01.03
色々とコメントやウェブ拍手をありがとうございます。
コメントやウェブ拍手は、とても励みになります。

明けまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今日、「ペガサス座の箱庭」を更新しようと思っています。
更新時刻は夕方以降になると思います。

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