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ペガサス座の箱庭(第55話)

2016.06.26
 その日、聡宏(あきひろ)は麻衣と会うため、午前中のうちに家を出た。麻衣とは親同士が友達だったため、子どもの頃から時々遊んでいる。麻衣の電波な会話にも付いてきてくれる貴重な存在である。

 聡宏も麻衣以外に密着できる親しい女の子はいない。マコタンのように特別イケメンなわけでもなく、本来、麻衣のようなハイスペックな女の子に優しくしてもらえるなど、まずない状態である。

 時に、幼なじみと言う関係は顔面偏差値や経済力を越える。

 麻衣も女の子としてできることは全てやる考えで、ホットパンツだった。本来、ズボン系は主に男の子が履くはずだが、ホットパンツは女の子が優位な分野である。

 麻衣とのデートを控えて、聡宏は性行為を自粛していた。元々、聡宏の初射精を奪ったのも麻衣である。中学1年生の時、朝立ちをチェックしたかっただけだったが、男の子のおちんちんはとても敏感だった。夢精を控えていた状態だったらしく、麻衣の愛撫で、聡宏はあっけなく射精してしまった。

 まだ声変わりもしていない聡宏を精通させてしまい、麻衣は罪悪感にかられた。以後、他の男子とは違い、金的攻撃を受けない身分を保障されている。しかも、高校生になる頃から、麻衣の彼氏相当の待遇を受けられるようになった。聡宏は麻衣の親と友達になってくれた父に感謝している。

 待ち合わせ場所へ行くと、麻衣はすでに来ていた。

「聡宏く~ん!」

 麻衣は手を振ると、聡宏に軽く抱きついてきた。小学生の頃から続く、麻衣のあいさつである。女の子の柔らかい身体と香りを感じて、聡宏はつい興奮してしまう。


駅で待っている(ブログ圧縮用)


 麻衣には特殊な周波数でもあるのか、周囲にいる大半の男子はズボンの前にテントを張ってしまう。街を歩いているとナンパに会うこともある。ましてや、麻衣にハグされると、男子はさらに興奮してしまう。ただ、麻衣と長く付き合っているためか、聡宏にはある程度、免疫があった。また、他の彼氏たちとは違い、男子自身の意思に反して勃起チェックされることもない。男女関係なく、女の子同士のような感覚で接してくれる。

「今日は新しい服を買いたいなぁ。あと水着も見たいなぁ。男子の海パンって、おちんちんやキンタマのラインがはっきり出ちゃうから攻撃しやすいわね。普通、男子と喧嘩する時は急所を狙うでしょう?」

 会話の途中で、話題が飛び飛びになるのも麻衣の特徴である。その中でも、麻衣が男の急所に興味津々なのはわかる。きっかけは、小学6年生の頃、いじめっ子の男の子に金蹴りしてうずくまらせたのが発端だと聞いている。その日は逆上した男の子が殴られまくって、余計に泣かされたようだったが、次からは急所攻撃を主体に反撃するようになり、負けなくなったらしい。

「女子を殴らない主義の男子だって、股間を蹴られたら、マジ切れするよ」

「金的攻撃を受けて逆上する男子が多いのは、弱いはずの女子に、男子から見ると卑怯な手段を使って大きな痛手を受けたのが原因だと思うの。だから、金的攻撃の後、首締めや腹パンとか、男の子同士の喧嘩でも使う技を使って屈服させれば、あっけなく、負けを認めておとなしくなるわ」

「1度でも急所狙ったらアウトでしょう?」

「そんなことないわよ?連続金蹴りで失神KOした男子は次の日になってもそのことを恨んでいるけど、金蹴りと首締めで負けた男子は文句言わないもの」

 通常攻撃のあるなしではなく、連続金蹴りで相手を失神させるほど痛めつけたことが恨まれている原因だと聡宏は思ったが、麻衣は独自の主張を続ける。

「フィニッシュは金蹴り!がモットーと言う女の子もいるけど、男の子に無駄な抵抗をさせないなら、金蹴りで反抗できなくさせた上で首締めでノックアウトが妥当だと思うの」

 小学生くらいまでは男女で本気の殴り合いの喧嘩が時々起こり得る。小学生のうちは、男女で体力差はないし、かえって、女子の方が体力があったり、身長が高かったりする。なので、キンタマと言う絶対的な急所がある男子は圧倒的に不利になってしまう。

 金的攻撃を覚えてから、麻衣は男子相手の喧嘩で負け知らずだった。麻衣は女子の中でも運動が苦手な方だが、股間に一撃を入れるだけで、空手や柔道に通っている男子も簡単に床へと沈んだ。

 まさに神様の急所と言われるだけのことはある。さらに普通の痛みだけではなく、防衛本能にも組み込んでおいたので、男子は必然的に股間を意識しなければならない。具体的に言うと、女子から急所を狙われているをしている最中、男子は首やスネなど男女共通の人体の急所がピンチになっても、本能的に股間の防御を優先してしまうのである。金蹴りの後、両手で股間を押さえてうずくまっている男子が後ろから女子に首締めを受けて負けるのが典型例である。

 高校生になった後、麻衣は親しい男子にしか急所攻撃をしないようになったが、学校や通学途中ではつい、キンタマを蹴りたいとか、こっそりキンタマを握りたいなどと妄想してしまう。そして、時々、電車の中とかで男子にイタズラを仕掛けてしまうのが、それはまた別の話である。

 いずれにしろ、今日、1番の目的は麻衣の服選びである。あと、ついでに聡宏の性欲も満たしてあげないといけない。通常、高校生くらいの男子は、3日射精していないと、精液の体内保留上限を越える。自慰や性交をしない場合、越えた分は夢精などで排出される。

 この夢精があるのが男子の大きな特徴で、麻衣のような不思議系少女が現実逃避していられても、男子は定期的に夢精で射精を経験することになる。もちろん、女子も定期的に生理がやって来て苦痛だが、内面的な現象が大半のため、メンタルが強いタイプの子にはあまり損害がない。

 一方、夢精を控えた男子は寝ている時に性的な夢を見させられるので、半ば強制的に性に目覚めさせられる。

 今日は水着や下着を一緒に選ぶなど、本当の彼女彼氏ではないとできないと思われるイベントだが、麻衣は聡宏には積極的に心を開いている。イケメンの笠原やかわいい系男子の弘夏でさえ、麻衣の本心がどこにあるのか、わからないような状態であるが、聡宏にはそれがわかる。

 麻衣が男の急所を痛めつけるのに熱心な根本的な理由も知っている。聡宏もその理想自体には賛成だが、男の急所を痛めつけるのはいけないことだと思っている。

 時々、聡宏は麻衣から急所攻撃をした時の画像を見せられる。ほとんどの男子は麻衣よりも遙かに身体付きが良く、運動神経も優れていそうな感じだが、両手で股間を押さえて悶絶している。

「神様の急所なんだから狙わないと損でしょう?」

「セクハラじゃないの」

「女の子は、男の子のキンタマを蹴り飛ばしてもセクハラにならないのよ。相手も喜んでいるんだし」

「神様の急所だったら、悪用した人には罰が当たるんじゃないの?」

「そんなことないわよ。男子は身体が大きくて運動神経も良いんだから、それくらい、当然のハンデよ。むしろ、暴れん坊の男子って、身体能力が高いことを悪用しているじゃないの」

 麻衣は男子との勝負に有利だから金的を狙っているにすぎない。もしも、金的よりもスネの方が痛みを感じやすい急所だったら、スネの方を狙っているだろう。(スネは女の子にもあるので、金的以上に痛い急所だと困るけど)

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お知らせ(2016年6月26日)

2016.06.26
色々とコメントやウェブ拍手をありがとうございます。
コメントやウェブ拍手は、とても励みになります。

今回、ペガサス座の箱庭を更新します。
あとで、イラストを追加することになると思います。

麻衣の幼なじみ的存在の男の子は、弘夏以上に麻衣から優しく接せられている子なので、一方的な急所攻撃の被害には遭いません。今回は急所攻撃シーンは少ないですが、導入だと思って、しばらくお待ち下さい。

お知らせ(2016年6月6日)

2016.06.06
色々とコメントやウェブ拍手をありがとうございます。
コメントやウェブ拍手は、とても励みになります。

次回の更新は、麻衣の幼なじみ的男子の小説と併せてイラスト付きの記事にしようと思っています。
更新が遅れてしまい、申し訳ありません。

その過程で思ったのですが、小学5、6年生の男の子は同い年の女の子に初射精を奪われると、たぶん、傷つきますよね?
そもそも、自慰もまだしていない男の子もいるでしょうし。
そんな時期に、女の子から強制射精させられたら、ショックでしょうね。
一方、女の子の方も悪気がない子が大半だと思います。
勃起をからかうつもりで、おちんちんをいじって遊んでいたら、射精させてしまい、反省するでしょう。