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出生前診断(その9)

2017.04.24
 女子よりも大幅に優れた身体能力を持つ敏広がキンタマの痛みに苦戦している姿を茜は楽しそうに眺めている。将来、スポーツ選手になれるようにと言う両親の願いを受けて、敏広は、厳選された男性系遺伝子を使用し、筋肉質な身体になっている。しかし、キンタマは内臓の一種であるなため、遺伝子操作を持ってしても強化することはできない。もし、キンタマを体内に収容すると、生殖機能に影響が出る。それを解消するためには精子自体を熱に強くする必要があるが、それをすると、人体構造の根幹を変えないといけなくなるため、今のところ、実行に移す者はいない。

 一方、長い間、茜は男子と競争しても力負けすることが多かったが、男子の弱点を研究し、次第に勝てるようになった。それは急所攻撃をしたり、男子の性欲をコントロールしたりすることだった。

 しかも、出生前診断を利用するような親は、男子の性器のサイズも大きめに、そして、生殖能力も強いように指定するケースが大半である。敏広の両親もご多分に漏れず、そのように指定した。

 将来、年を取っても生殖能力が落ちない点はいいかも知れないが、10代・20代までを見ると良いことばかりではない。ささいなことで勃起してしまったり、女子におちんちんを押さえられた場合、性欲も女子に管理されてしまう。

「敏広君も茜ちゃんもよく頑張りましたね。次は全力で握ります」

 麻里愛はそう言うと、全力で2人の股間を握った。全力と言っても、麻里愛の握力は20キロちょっと位である。実際、茜は何の変化もしなかった。

 一方、敏広は激痛に襲われる。出生前診断で、筋骨隆々とした身体になったものの、キンタマは急所のままだった。水泳教室の他に、敏広は柔道教室にも小さい頃から通っている。毎週、投げ飛ばされたり、技を掛けられたり、とても痛い思いをしてきたが、それを遙かに上回る激痛が全身を駆ける。

「先生、タンマ!」

「敏広君、どうしたの?」

「あの・・・、先生の指がツボに入って痛いから、もう少し他のところを握って下さい・・・」

「手の平で包み込むように握っているから圧力は掛かるけど、ツボ押しにはなっていないわよ?」

「そうですが・・・」

「男子ってば弱いわね。素直に負けを認めたら?キンタマが付いている限り、男は女に勝てませんって。(笑)」

「きちんと正しい握り方さえしてくれれば、まだやれるんだよ!」

「正しい握り方って、何よ?正しく男子のキンタマを潰す方法とか?(笑)」

 茜が茶化しながら、敏広に話し掛ける。敏広はその場から逃げ出したい気持ちだったが、麻里愛にキンタマを握られているため、それも叶わない。

 そうこうしているうちに、第二の危機がやってきた。

「何やっているの?楽しそう。私も混ぜて♪」

 新たに更衣室へ入って来たアリスが参加を求めた。アリスは、敏広たちよりも1つ年上の小学6年生である。すでにDカップであり、体型は大人の女性と大差がない。

 水泳教室の習慣で、更衣室に入るなり、アリスも水着を脱ぐ。そして、全裸になって、敏広と対峙する。

 大きなバストと可愛らしい顔立ちだが、彼女も平均的な男子以上の身体能力を持っている。

 出生前診断が本格的に普及する前は、男子は身体能力が高く、女子は可愛いと、それぞれメリットがあったが、今は女子が可愛く、身体能力も男子の平均以上と言うタイプの子を誕生させることが可能である。子どもを世界トップレベルのスポーツ選手にしたいと言う親以外は、性別で女子を選んでおかしくないはずだが、実際は男子を選ぶ親の方が多い。

 また、男子とは違い、女子は射精できずにムラムラすることもないため、スポーツに専念することができる。

 一方、出生前診断で男子を選んだ場合、女子よりもさらに身体能力が高い子を誕生させることは可能である。しかし、キンタマという決定的な急所が付いている。また、身体能力が高める際に男性ホルモンを活性化させるため、性衝動も強くなる。今、敏広が女子相手の勝負に苦戦している第二の理由がここにある。

 出生前診断が本格的に普及する前、スポーツ少年が性欲に困惑するのは中学生以降のケースが大半だったが、今では小学校高学年で発生するケースが多い。

 朝立ちも夢精も男子の意思などお構いなく起きる現象だし、それを防ぐ手段もほとんどない。50歳をすぎても生殖機能を維持することに力点が置かれているため、10代のうちは生殖機能が過大になりがちである。

 快感も痛みも女子のコントロール下で、屈辱的な勝負を続けないといけない敏広は男に生まれてきたことを後悔し始めた。

 Dカップのアリスを目の前にして、敏広のあそこは思わず、反応してしまう。

『やばい・・・』

 敏広は勃起しないように精神を統一させるが、おちんちんは固くなる一方だった。

 最後の手段として、敏広は目を閉じ、黙想を始める。空手の合宿で行った黙想である。合宿で、敏広は朝立ちしたままで、起床直後の黙想に参加した。5分も黙想するうちに、おちんちんは自然とだらりとした状態に戻っていた。

 しかし、アリスはそのまま見逃すつもりはなかった。敏広のおちんちんを握り、優しく揉み始めたのである。

「あ、あ・・・」

 思わず、敏広はあえぎ声を出す。目は閉じているものの、スキンシップで女の子の感触を伝えられる。しかも、男の子の大切な性感帯を掌握されているわけで、女性経験が全くない小学生の男の子が耐えられるわけがない。

 しかも、今、キンタマは麻里愛、おちんちんはアリスに、それぞれ押さえられる形になっている。男子の生殖器は女子に分割統治されているのである。

「敏広ってば、もうガチガチなのね。(笑)」

「アリスこそ、チンコを触ってきて、変態だろ!」

「私はエッチなことなんて考えていないし、変態でもないわよ。私の股間を握って確認しても良いわよ?」

 アリスは敏広が触りやすいように股間を近づける。プール上がりで、全体的に濡れているため、エッチなことを考えて濡れたのか、どうかわからない。また、女子もエッチなことを考えると、性器が膨張するが、男子に比べれば些細な変化だし、小学生の男子が判別することは不可能に近い。

 敏広はアリスの股間を触りまくり、突起がないか確認したが、わずかに性器が露出しているだけで、確認のしようがない。今、麻里愛からキンタマを握られて苦戦している己の身体とは全く構造が異なるのである。

「ほら、やっぱり、エッチなことを考えているのは敏広だけじゃないの」

「これはちげーんだよ!」

「そんなに固くして何が違うのよ?」

「男の子は外部から刺激を受けると、自分の意思とは関係なく、勃起してしまうのよ。お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんでも、内部で、おちんちんがお母さんのお腹と触れて勃起することもあるわ。将来、赤ちゃんを作る訓練になるの」

 反射的勃起に困惑する敏広に代わって、麻里愛が答えた。

「でも、先生、敏広は絶対に私や茜の裸を見て興奮していたんだと思います」

 実際、最近の敏広は更衣室で女子の裸を凝視することが多々ある。また、時折、性に目覚めたばかりのおちんちんがムラムラすることもある。成長途中の男の子にとって、同い年の女の子の身体は、興味津々なのである。

「そんなことないわよ。敏広君はまだ声変わりも精通もしていないのだし、そこまでひどい性衝動に駆られることはないわ」

 水泳は、第二次性徴との関わりが深いため、保護者から、児童の身体について、色々と情報を集めている。生理痛・声変わり・発毛・胸部の膨張・精通などの情報が水泳教室に寄せられる。

「敏広君と茜ちゃん、また握り合いを再開するわね」

 20キロの握力が、敏広と茜の股間に掛かる。

「ぐ、ぐぐう・・・」

 敏広はうめき声を挙げながら、キンタマの痛みに耐える。筋肉がこわばり、猫背で、内股の姿勢になる。

「敏広ってば、だらしがないの。小さなタマタマの痛みくらい、我慢しなさいよ」

「うっせーよ!」

 そんなやり取りをしている間も、アリスは攻撃対象になっていないおちんちんの方を指先でつついたりして刺激する。

 そのため、敏広は勃起したままだった。敏広は知る由もなかったが、勃起していると、金玉袋の防御力はさらに弱くなる。キンタマの守りよりも、本能的に快感を優先してしまうためだが、女の子との急所の責め合い耐久レースでは不利にしかならない。

 敏広は女子を馬鹿にして、股間の握り合いを申し出たことに後悔した。



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お知らせ(2017年4月24日)

2017.04.24
色々とコメントやウェブ拍手をありがとうございます。
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今回、出生前診断シリーズを更新します。
小学生の男の子でも、同い年の女の子がDカップ以上だと、うれしいのでしょうか。
小さい頃、『おちんちんやキンタマが付いていなくて、寂しい』と感じていた女の子も、胸が膨らみ始めると、おちんちんやキンタマがないコンプレックスがなくなります。逆に、テレビなどで、野球選手が股間にボールを受けて、うずくまっているシーンなどを見ると、女の子で良かったと思うようになります。(もちろん、それでも、男の子になりたい!と言っている女の子もいますが)

朝立ちしている男子って、格好良いと思います。
戦国時代、水軍の兵士が朝駆けの鐘と同時に飛び起きて、朝立ちしたまま、ふんどし姿で、海に飛び込むとか、想像するだけで、格好いいですよね。
海の飛び込んだ後、敵側の女子から急所攻撃を受けて、負けそうですけど。(笑)

お知らせ(2017年4月11日)

2017.04.11
色々とコメントやウェブ拍手をありがとうございます。
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水泳教室での男子と女子のバトルについては
3分の2くらい書き終わっています。
今まで、出生前診断で女子がどんな風に変わったのかについて、あまり書いていなかったので、書こうと思っています。
男子も生殖機能が50過ぎになっても維持できるのはいいですが、10代・20代のうちは勃起しまくりで大変そうですね。