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野球部の急所訓練(第1話)
2011.10.03
平野あかりは、あんなに弱い男子が女子より威張って暮らしていることが不思議でならなかった。男子なんて、軽くでも金玉を蹴られたら、悶絶するしかないし、野球の試合でちょっとボールが股間に当たっただけでそのまま試合退場を余儀なくされる。
それなのに、ソフトボールを使うのは男子ではなく、女子なのである。女子には甲子園もないし、そもそも、女子の硬式野球部自体、ほとんどない。甲子園に出る資格があるのは金玉を鍛えた男子だけというのが、あかりの持論である。(あるいは女の子が出ても良いかも)
あかりも小学4年生の頃までは、地元の野球チームにいた。しかし、小学5年生以上になると、野球大会は男女別になる。しかも人数の都合上、あかりの近所に女子チームはなかった。
仕方がないので、その後はテニスをやって、中学校の時も県大会では目立っていた。高校でもテニスを続けたが、この学校には、女子ソフトボール部・女子サッカー部・女子テニス部・新体操部・チアリーディング部から、それぞれ交代で野球部マネージャーを担当する伝統があった。たいてい、その役目は1年女子に回ってくる。
まだ、1年生だし、あかりも雑用をする覚悟くらいはあったが、むかついたのは、とある野球部員である。小学校・中学校と同じだった川端正貴(かわばた・まさき)という男子がいるが、その子が野球部にいたのである。小学校の時は勝手に胸を触られたり、体操服のズボンを脱がされたりして、あかりも色々と被害を受けた。
1番会いたくない男子だったのに、同じ高校になってしまったのである。1学年800人以上いる大規模高校なので、まだ良いと思っていたが、少なくとも毎週、顔を合わせないといけなくなってしまった。マネージャーの時間は、あかりにとって、苦痛以外の何物でもない。
今日も『男子の股間にボールが命中しないかな?』と密かに期待しつつ、あかりはマネージャーの仕事をしていた。あかりが担当するのは、サブチームだった。この学校は甲子園強豪校で、メインチームとサブチームが別れて練習をしている。正貴の腕は確かだが、まだ1年の1学期なので、サブチームにいた。
6月頃に1年生でもメインチームに昇格する部員が出ると聞いているので、あかりはそれまでは我慢することにした。正貴が活躍するのはうれしくないが、顔を合わせずに済む方がマシだと思った。
それなのに、ソフトボールを使うのは男子ではなく、女子なのである。女子には甲子園もないし、そもそも、女子の硬式野球部自体、ほとんどない。甲子園に出る資格があるのは金玉を鍛えた男子だけというのが、あかりの持論である。(あるいは女の子が出ても良いかも)
あかりも小学4年生の頃までは、地元の野球チームにいた。しかし、小学5年生以上になると、野球大会は男女別になる。しかも人数の都合上、あかりの近所に女子チームはなかった。
仕方がないので、その後はテニスをやって、中学校の時も県大会では目立っていた。高校でもテニスを続けたが、この学校には、女子ソフトボール部・女子サッカー部・女子テニス部・新体操部・チアリーディング部から、それぞれ交代で野球部マネージャーを担当する伝統があった。たいてい、その役目は1年女子に回ってくる。
まだ、1年生だし、あかりも雑用をする覚悟くらいはあったが、むかついたのは、とある野球部員である。小学校・中学校と同じだった川端正貴(かわばた・まさき)という男子がいるが、その子が野球部にいたのである。小学校の時は勝手に胸を触られたり、体操服のズボンを脱がされたりして、あかりも色々と被害を受けた。
1番会いたくない男子だったのに、同じ高校になってしまったのである。1学年800人以上いる大規模高校なので、まだ良いと思っていたが、少なくとも毎週、顔を合わせないといけなくなってしまった。マネージャーの時間は、あかりにとって、苦痛以外の何物でもない。
今日も『男子の股間にボールが命中しないかな?』と密かに期待しつつ、あかりはマネージャーの仕事をしていた。あかりが担当するのは、サブチームだった。この学校は甲子園強豪校で、メインチームとサブチームが別れて練習をしている。正貴の腕は確かだが、まだ1年の1学期なので、サブチームにいた。
6月頃に1年生でもメインチームに昇格する部員が出ると聞いているので、あかりはそれまでは我慢することにした。正貴が活躍するのはうれしくないが、顔を合わせずに済む方がマシだと思った。
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