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スコア表を読む少女(第9話)

2011.12.25
 何とか、一塁まで行った英治であるが、金玉から来る重苦しい痛みは続く。すぐにも、うずくまりたかったが、女子ばかりのグラウンドでうずくまるのは恥ずかしいので、男の意地で試合を続けた。

 出塁できても金的攻撃を受けた直後は動きがひどく鈍っていて、少し動いただけで、金玉が揺れて痛みが増す。2番目の山田賢治(やまだ・けんじ)がヒットを出してくれたが、金玉の痛みのせいで、きちんと走れず、タッチされて、1アウトになった。

 無傷で1塁に立っているのは賢治。周りは4人の女の子が固めている。女子ソフトボール部はユニホームではなく、普通の体操服を着ていた。女の子は特にお化粧をしていなくても良い香りがする。

 中でも賢治の目を引いたのが大原瞳(おおはら・ひとみ)だった。スタイルが良く、身長も男子より少し低い程度で、ブルマから露出している長い足と胸のふくらみが魅力的な女の子だった。

 しかし、瞳も急所攻撃が大好きな女の子だった。リードをして足を広げている賢治を後ろから瞳が蹴り上げたのである。男の子にとっては、金玉が完全に無防備に出ているこのアングルからの金蹴りが1番痛いみたい。

 しかも、賢治は勃起していたらしく、おちんちんが上向きになっていた金玉を蹴りが直撃した。欲情している男子にはこの金的攻撃がとても良く効く。唯一、金玉を守っている金玉袋も男子が勃起している間は少しでも精子の製造を向上させようと、いつもより余計に伸びている。そんなところを思いっ切り、蹴られたら、どんなに強い男子も一発で動けなくなってしまう。

瞳:「山田君の弱点、見つけた~」
賢治:「金玉蹴られたら、だれでも痛いに決まっているだろ!」
瞳:「キンタマなんてぶら下げている男子が悪いんでしょう?悔しかったら、蹴り返してみれば?」

 瞳はどうと言うこともなく言ってのけ、男の子は金玉の痛みに屈して、うずくまっているしかない。賢治は、瞳の足と足の間を見たが、ブルマを履いた、すっきりとした股間で金玉のような急所はどこにも付いていなかった。

 そんな様子を見て、女子は楽しそうに笑っているが、男子たちはまるで自分が蹴られたような表情をしている。

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