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室町時代の神明裁判(第1話)
2010.06.24
室町時代の神明裁判(第1話)
お雪は神官の娘である。
室町時代の神官は祈祷ばかりでなく、
神明裁判の主催者という役割も担っていた。
有名なのは湯起請である。
多くの場合、沸騰した湯の中に手を入れ、
火傷をしたら、その者が負けという形式の裁判である。
しかし、そんなことをしていて
大火傷を負った者はその後の農作業もできなくなってしまう。
そこで、この村では、湯起請とは違う神明裁判が行われていた。
それは金的神判である。
金的神判は、当事者の股間を神子が思いっきり叩き
うずくまったら、その者に落ち度があるとして処断される形式の裁判である。
悪いことをしていない者には神の御加護があるから股間を叩かれようが
蹴られようが平気だという理論なのであった。
この金的神判の場合、当事者が男同士あるいは女同士の場合は
大して問題はないが、当事者が男と女であった時は圧倒的に女が有利になってしまう。
神子が、7回、当事者の股間を叩いて、
どちらもうずくまらなかったら、引き分けとなる。
しかし、神子の金的攻撃に7回も耐えられる男は、まずいないであろう。
男が7回も神子からの金的攻撃に耐えたという結果は
村の長老も見たことがなく、わずかな伝承の中に残っているだけであった。
お雪は神官の娘である。
室町時代の神官は祈祷ばかりでなく、
神明裁判の主催者という役割も担っていた。
有名なのは湯起請である。
多くの場合、沸騰した湯の中に手を入れ、
火傷をしたら、その者が負けという形式の裁判である。
しかし、そんなことをしていて
大火傷を負った者はその後の農作業もできなくなってしまう。
そこで、この村では、湯起請とは違う神明裁判が行われていた。
それは金的神判である。
金的神判は、当事者の股間を神子が思いっきり叩き
うずくまったら、その者に落ち度があるとして処断される形式の裁判である。
悪いことをしていない者には神の御加護があるから股間を叩かれようが
蹴られようが平気だという理論なのであった。
この金的神判の場合、当事者が男同士あるいは女同士の場合は
大して問題はないが、当事者が男と女であった時は圧倒的に女が有利になってしまう。
神子が、7回、当事者の股間を叩いて、
どちらもうずくまらなかったら、引き分けとなる。
しかし、神子の金的攻撃に7回も耐えられる男は、まずいないであろう。
男が7回も神子からの金的攻撃に耐えたという結果は
村の長老も見たことがなく、わずかな伝承の中に残っているだけであった。
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